問題だらけのNHKを、元職員が告発 「NHKは解体せよ!」 (4/5ページ)
以前は不祥事があると、受信料徴収の際、“ご迷惑おかけしています。しっかり改善いたします”とお詫びしていました。しかし、現在は徴収を外部に委託し“放送法で決まっている”の一点張りで、不祥事を顧みてのお詫びはない。これはNHKが視聴者との信頼回復を考えず、“法律なんだから料金を払え”と言っているのと同じです。一から改善するという意識がなくなった、私はそう見ています」
昨15年度のNHKの決算によると、事業収入は6868億円。民放キー局トップの日本テレビ放送網の売上高3070億7700万円、最低のテレビ東京の1073億9600万円と比較して、いかに巨額であるかが分かるというものだろう。この事業収入のうち、受信料は6625億円と96%以上を占めている。受信料は前年度と比べ、実に131億円もの増収となった。
「収入が増えたのは個人の受信料ではありません。ホテルチェーンなどと一室ごとに受信契約を結ぶようにしたせいです。昨年末に、一室ごとに支払え、というNHKの訴えを認める判決が出た影響でしょう。こうして外部から対峙していると、NHKは拝金主義へと舵を切った、という印象が強いです。私がいた当時は、内部の問題はあったものの、公共放送という意識や現場の空気は感じ取れました。それも現在では薄れています」
13年からNHKのトップとして君臨する籾井勝人会長への風当たりも強い。15年には自宅とゴルフ場を往復したハイヤー代約5万円をNHKに請求させた問題が浮上し、今年2月には、国会で相次ぐ不祥事について「心からおわびする」と陳謝した。しかし、立花氏は籾井会長を、こう評価する。
「NHKの若手職員には、評判は悪くないんです。会長は三井物産出身で日本ユニシスから来た、NHKの既得権益に染まっていない“正義の人”“真っ白な人”ですから。問題のハイヤー代も、自分で払う気まんまんだったのに、秘書が気を利かせ、付け回しにした。こうしたことをソツなくこなすことが優秀だという、NHKの体質が根底にあると思いますね。籾井会長は来年1月に任期の3年を迎えます。本人はやりたいでしょうが、再任は厳しいと思います。世間のイメージは決してよくないし、続投は安倍政権にとって失点になりかねませんから。