KVA祭ってなに? 有名大学の不思議な「学園祭名」とその理由8選

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大学の学園祭の名前は、早稲田大学なら「早稲田祭」慶應義塾大学なら「三田祭」など、キャンパス名やキャンパスのある地名、大学そのものの名前が付いている学園祭名がほとんど。こうしたものは誰でも学園祭の名前の由来がわかりますが、なかには一見学校とあまり関係なさそうな名前のものもあります。そこで今回は、学校と関係なさそうな名前の学園祭をピックアップし、その意味と共に紹介します!

■名前は知っていても、意外と意味までは知らない!?

●上智大学「ソフィア祭」

上智大学の学園祭は「ソフィア祭」の名前で開催されています。このソフィアとは、ギリシャ語の「ΣΟΦΙΑ」から取ったもので「人を望ましい人間へと高める最上の叡智」という意味を持ちます。海外では「ソフィア・ユニバーシティ」という英名で知られているそうです。

●お茶の水女子大学「徽音祭」

名門女子大のお茶の水女子大学では、「徽音祭(きいんさい)」という名前で学園祭が行われています。徽は「美」を、そして音は「声」を意味しているそうで、合わせると「美徳」ということなのだそうです。2016年度で67回と、かなり長い歴史を持つ伝統の学園祭です。

●立教大学「St.Paul's Festival」

今年で32回目を迎える立教大学の学園祭「St.Paul's Festival」。この「St.Paul's」というのは偉大な福音宣教の使徒だった聖パウロ(St.Paul)のことです。かつて使われていた大学の英名「St.Paul's University」が由来で、この名前は学校の創設者ウィリアムズ主教が付けたとされています。

●東京家政学院大学「KVA祭」

東京都町田市の東京家政学院大学の学園祭の名前は、「KVA祭」とアルファベットが3つ並ぶ形になっています。これはKnowledge(知性)、Virtue(徳性)、Art(技能)という、学校の教育理念の頭文字を取ったものです。他に筑波学院大学でも同じ意味のKVA祭を開催しています。

●東京女子大学「VERA祭」


アルファベットの学園祭名では、東京女子大学の「VERA祭」もどういった意味なのか知らない人が多いでしょう。東京女子大学は、新約聖書にある「QUAECUNQUE SUNT VERA(全て真実なこと)」という句を標語としており、ここから取って「VERA祭」としています。この祭名は1977年からのものなのだそうですよ。

●武蔵大学「白雉祭」

練馬区にキャンパスがある武蔵大学では、「白雉祭(しらきじさい)」という名前の学園祭が開催されます。この白雉は、校章などにデザインされている大学のシンボル。続日本紀の「武藏国献白雉」の故事にちなんだものなのだそうです。学園祭の公式ロゴにも白雉が描かれていますが、こちらは白ではなくなぜか黄色になっています。

●同志社大学「同志社EVE」

関西の名門私立大学である同志社大学では、「同志社EVE(イブ)」という学園祭が開催されます。なぜEVEと付けられているのかというと、学園祭が大学設立記念日の11月29日の前日まで開催されるからだとされています。特に休日に合わせたりはしないため、平日開催となることもあるそうです。

●関西学院大学「新月祭」

同志社大学と同じく、関西の名門私立大学の一つとされている関西学院大学。「新月祭」の新月とは、校章に描かれている新月が由来です。この新月は「新月が満月へと変化するように、関西学院で学ぶ者すべてが日々進歩と成長の過程にあること」を意味しています。

一見関係なさそうに思える学園祭の名前も、意味を調べるとしっかりと大学にまつわる由来であるようでした。もしかしたら、在学生ですら、意味を知らない人もいるかもしれません。みなさんの学校の学園祭はどんな名称ですか? その意味をちゃんと調べてみるのもおもしろいでしょう。

(中田ボンベ@dcp)

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