【プロ野球】《2010年ドラフト会議を振り返る》「トリプルスリー」の2人が揃って指名された年 (2/2ページ)

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■新人王争いは2人の即戦力投手が制す

 新人王争いを見ると、セ・リーグでは澤村が11勝と前評判通りの活躍を見せ、パ・リーグでは西武が2位指名した日本通運のアンダースロー・牧田和久が塩見、伊志嶺との争いを制し、新人王を獲得。牧田はシーズン途中で先発から抑えに配置転換となり、22セーブを挙げる活躍を見せた。

■ソフトバンク・千賀が育成選手から躍進

 下位指名に目を向ければ、広島の守護神・中崎翔太が6位指名で入団している。2014年にセットアッパーとして台頭すると、昨季からはクローザーを任され新守護神に。今年はリーグ優勝を決めた9月10日の巨人戦で胴上げ投手となった。

 また、ソフトバンクの育成ドラフト4位で指名されたのが、愛知・蒲郡高の千賀滉大だった。プロ2年目の2012年に支配下登録され、2013年には51試合に登板し、出場機会を一気に増やした。昨季はロッテとのCSファイナルステージで好救援。今季は開幕から先発の一角に加わり12勝3敗と結果を残し、無名の存在から一気にリーグを代表する選手に成長した。

 日本ハムはこの年、2位で智辯和歌山高の西川遥輝、5位で愛工大名電高の谷口雄也を指名。西川は今季、打率.314でプロ入り後、初めて打率3割をマーク。谷口は今季、自己最多の83試合に出場。ともにリーグ優勝の一翼を担った。

 高卒選手の育成能力が高いと言われている日本ハムのドラフト戦略は、2010年も「らしさ」を見せていた。

文=武山智史(たけやま・さとし)

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