【プロ野球】オリックスの未来を拓け! ファンと選手とともに成長する田口壮2軍監督 (2/2ページ)
■1軍へ上がった選手たち
ファームの目的は選手の育成。選手が1軍へ上がって活躍することが、一番期待されるところだ。そこで今季、1軍へ上がった選手を見てみよう。
若月健矢は、昨季の終盤に1軍の試合に出場。今季は伊藤光や山崎勝己に代わりマスクをかぶり、捕手のなかでは最多の85試合に出場した。
吉田正尚の活躍はめざましかった。阪神とのオープン戦、藤川球児から放ったホームランで開幕1軍をつかんだ。その後腰を痛めファーム落ちとなったが、8月中旬に復帰すると、10本のホームランを打つなど大活躍を見せた。
園部聡も成長株のひとり。7月に育成登録から支配下選手に戻り、すぐに1軍登録されたが、成績を残せず即ファームに落ちた。しかし、そこから鍛え直し、9月に1軍に上がると、プロ初ホームランを放つなどいいところを見せた。田口監督によれば気持ちの強さが出ているという。
ほかにも山田修義が7年目の初勝利を挙げ、ローテーションの一角に入った。奥浪鏡、宗佑磨のデビューなど、今後が期待される選手も1軍で出場することができた。しかし、まだ1軍の戦力と呼べるほどの活躍には至っていない。
■日本一、世界一を知る監督
期待の若手が出てきてはいるものの、この1年で田口2軍監督の評価をすることはできない。これから先もオリックスの勝利のために、どれだけの若手選手を1軍へ送り込むことができるかに注目しなければならない。
ウエスタン・リーグ最終戦の後に、田口2軍監督はファンに向かってあいさつをした。そのなかにはこんな言葉があった。
「オリックスというチームは95年96年、『がんばろう神戸』という言葉の元に、ファンの方々と選手が一体になった。そのDNAはずっと受け継がれていくと思います」
オリックスの優勝を知り、そしてメジャーリーグでも優勝を経験している田口2軍監督。ぜひとも勝利のDNAを継承し、勝てる選手を1軍へ送り込み、勝てるチーム作りを実現してほしい。
そしていつの日か、1軍の監督として指揮を執ってほしいとファンは願っている。
- 矢上豊(やがみ・ゆたか)
- 大阪在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。