業務時間の15%は会議!イノベーションを促進する会議のあり方 (2/3ページ)

Suzie(スージー)

著者はこれまで政府・自治体の政策立案、企業における新規事業戦略や実行計画の策定、不採算事業の改革やオペレーション改善といったプロジェクトに携わってきたのだそうです。

そんななかで意識していたのは、「どんなに優れた戦略や実行計画を立案しても、実際に実行されなくては意味がない」ということだったといいます。

■PDCAで真のイノベーションを促進する

先に触れたとおり、著者は政治家からコンサルタントに転身したという異例のプロセスの持ち主ですが、いかに「実行される」戦略や計画を立案するかについて悩んでいたときに思い当たったことがあるのだと記しています。

それは、自分が勤めている外資系企業が、複数のタイプの会議を使い分けることによってビジネスを推進する仕組みを採用しているということ。

そこで、以来、ビジネス戦略・計画の実行を管理する仕組みであるPDCAに対し、PDCAの各場面で適切と思われるタイプのミーティング手法を適宜組み合わせるようにしたのだとか。

そうすることによって、業種、製品、サービス、社風、計画の中身にかかわらず、ビジネスを自然な形で望む方向へと動かし、真のイノベーションを促進できるようになったというのです。

■そもそもミーティングはPDCAを回す動力源

「Plan」「Do」「Check」「Act」からなるPDCAは、もともと工場現場で製造工程を管理し、製品の品質を改善する手法として考案されたもの。

当然のことながら、そんなPDCAをビジネス管理の手段として活用する場合には、より長い時間軸で活動管理を行い、外部影響を考慮した計画調整を頻繁に行うことが必要になってきます。

そしてミーティングは、常に変化していくビジネスの状況を把握し、目的達成の落とし穴がないかを探り、他者との競争のなかで自社を差別化するための対策を適切なタイミングで実行し、PDCAの各フェーズを円滑に回す歯車としての役割を果たしているもの。

つまりミーティングは、PDCAを回す動力源だという考え方なのです。

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