【プロ野球】強さの秘密は守備力にあり。日本シリーズ進出を決めた広島、CSの熱闘を振り返る! (2/2ページ)
■中軸を封じたベテラン捕手・石原の好リード
守備といえば、扇の要・石原慶幸の活躍も忘れてはならない。ファイナルステージの全試合でマスクを被った石原は、最終戦こそ7点を失ったが、それ以外のゲームではDeNAの強力打線を見事に手玉に取った。とくに、二冠王・筒香嘉智、ロペスをほぼ完璧に抑え込んだリードは賞賛に値する。
石原は得点圏にランナーを置いた状況で筒香と対戦しないよう、細心の注意を払った。結果、全4試合において、走者が得点圏にいるピンチで筒香の打席を迎えたのは一度きり。投手が大胆に筒香と勝負できるシチュエーションを作った。これが筒香を封じる結果につながったのだ。
また、12球団一とも称される巧みなキャッチング技術で、際どいコースをことごとくストライクにして見せたことも、試合を有利に運んだ一因といえる。
レギュラーシーズン、石原がスタメンでマスクを被った試合での先発投手の防御率は2.65。これは、50試合以上先発出場した捕手のなかではダントツの数字。この防御率が物語るように、投手の特徴を生かし、勝利に導いた石原の功績は大きい。
守備の充実こそが広島の強さの要因だったのだ。
短期決戦では、守備のミスから致命症を負うケースが往々にしてある。強固な守備陣を誇る広島は、その点での心配が少ない。これは日本シリーズにおいても大きな強みとなるだろう。
31年ぶりの悲願、日本一達成は視界良好とみて間違いない。
文=井上智博(いのうえ・ともひろ)