自分の歯から角膜が作れる…!? 知っておきたい「目の移植」について (2/2ページ)
登録証をもらったらいつも携帯し、家族や親類に献眼を決意したことを話しておくことが重要です。そうすれば、もしものときに移植を待っている人へ確実に角膜を提供できるでしょう。
自分の「歯」を目に移植して、失明から視力を回復したケースも!
ご紹介した2種類の角膜移植の手術は、患者の目に拒絶反応があるとできないこともあります。しかし、拒絶反応をおこした患者が、自分の「歯」を目に移植することで失明から光を取り戻したという、おどろきのケースがアメリカで報告されています。
ミシシッピー州在住のシャロン・ソーントンさんは、約9年前にスティーブンス・ジョンソン症候群にかかり、失明しました。角膜移植や一般的な人工角膜は拒絶反応があり、手術できなかったそうです。
そこでマイアミ大学バスコム・パルマー眼研究所の医師たちは、イタリアで開発された「歯」を用いた移植手術を世界で初めて実施することにしました。患者本人の歯を使用するため、角膜移植への拒絶反応がある人でも大丈夫な手術です。
具体的には、ソーントンさんの犬歯を周囲の骨ごと取り出し、形を整え、穴を開けてそこに光学レンズをはめ込みました。この方法では、レンズをはめた歯を患者の頬または肩の皮下に移植し、歯とレンズがしっかり結合するまで2か月間放置します。そしてできあがった人工角膜に細かい処置をしてから、目の中心に移植したのです。
ソーントンさんは、手術の2週間後には新聞も読めるまでに視力を回復したそうです!
いかがでしたか? 自分の歯から角膜が作れるなんて、医療の進歩にはおどろくばかりですよね!とはいえ、このような手術はまだまだ一般的ではありません。いまも移植を待っている多くの人たちのため、この機会にアイバンクへの登録を、ご家族や親しい人と話しあってみるのもいいかもしれません。
【参考】
角膜移植とアイバンク|公益財団法人日本アイバンク協会
自分の歯を目に移植、失明から視力回復 米女性|AFP BB NEWS