【日本人が知らないニッポン】世界的な刃物の町「岐阜県関市」で味わう、ニッポンの真髄 (2/2ページ)
昔ながらの衣装に身を包んだ刀鍛冶が、鎚を使って玉鋼(たまはがね)を叩いていきます。
日本の重工業は、刀の製造技術から発展していきました。
火縄銃を初めて見た種子島の刀鍛冶が、それを複製するまでにかけた時間はわずか1年。
そしてペリー艦隊からもらったボートホイッスル砲を幕末の職人がコピーした際も、1年ほどでその仕事を済ませてしまいました。
もし日本に刀を作る技術が存在しなければ、そうしたことは一切不可能。
「鉄を打つ技術」があったからこそ、現代日本の発展があるのです。
また、このイベントでは刀の鍛造だけではなく研磨の実演も行われました。
現代の日本人のほとんどは、日本刀を研ぐシーンなど見たことがないはず。それを間近で観察してみると、かなりの力作業だということがよく分かります。
・日本人の知らない日本
日本はかなり広い国です。
そう言うと意外に思われるかもしれませんが、国土が亜寒帯から亜熱帯にかけて南北に広がっている国は他にいくつあるでしょうか。
アメリカは確かにアラスカという土地がありますが、本土と領海が接続しているというわけではありません。
しかも日本は山がちで、それが故に各地の文化圏がくっきりと分かれています。
すると各地の名産品にも唯一無二の特性が生まれます。「地球上にここしかない」というものが、日本には溢れているのです。
「我々の知らなかった日本」が、すぐそこにあります。
そんな日本を再発見する旅に出かけてみる、というのも面白いかもしれませんよ!?
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