「第二新卒」ってどういう意味? 第二新卒の定義と転職事情

フレッシャーズ

就職・転職活動が激化する昨今、就職する側の人間を分類する言葉は多岐にわたっています。馴染み深い「文系」、「理系」、「院生」や「体育会系」などがありますが、同じ新卒は新卒でも「第二新卒」という言葉が注目を浴びており、企業側も欲している人材の一つとして挙げています。新卒の人間からすると少し年上で、かといって大学院生の新卒であるというわけでもない「第二新卒」。「第二新卒」とは一体どのような世代の人間のことを指すのでしょうか? また、企業側は何故第二新卒を高く評価しているのでしょうか?

◆そもそも第二新卒って何?

第二新卒とは学校を卒業して就職した後、約3年以内に離職した25歳前後の人材を指します。明確に定義された意味合いがあるわけではなく、場合によっては社会人経験のある方、故あって就職活動時期が遅くなった20代全体を、「第二新卒」とする広義の意味合いもあるようです。どのような解釈でも共通するのが20代中盤であるということと、一度社会に出た経験があるという点です。そういった意味では新卒と社会人の中間に位置する存在のようです。

◆第二新卒で転職するメリットとは

企業側が第二新卒を重宝する理由とは何でしょう? まず一定のビジネススキルをすでに備えているために研修などのコストを最低限に抑えられる点があります。次に前の会社に長くとどまっていなかった分、必要以上に風土に染まっていない点や、教えたことを吸収してくれる柔軟性があります。また意外と大きい点が、中途採用ほどスキルは求められず、むしろ本人の意欲や人柄が重視される点です。企業からすると比較的安価に伸びしろのある人材を手に入れられるわけです。

◆第二新卒で転職するデメリットとは


第二新卒で転職する最も大きなデメリットとは、前の職を短い期間で辞めた理由です。企業からすると、有用な人材を集めたい一方で、適当な理由がなければ自分の会社もまたすぐに辞めてしまうのではないかという不安が付きまといます。また似た業界に転職を考えていても、以前の会社での在籍期間が短く、実はその業界に関する理解が甘かった場合は次の会社でも期待に沿わず、また辞めることになるかもしれません。いずれにせよやめたからには相応の理由があり、今度は二の轍を踏まないようにしようという意思が必要です。また、メリットの一つの裏返しとして最低限のマナーは心得ていることが前提となることもハードルの一つです。

◆第二新卒で転職する際は慎重に

第二新卒として転職するには紹介したようにメリットもあればデメリットもあります。新卒の際に就職活動したときと全く同じ心持では望む結果は得られないでしょう。まず自分が何を変えたいと思って最初の会社を離れたのかを見つめなおしましょう。何となくではなく、明確にその理由を突き詰めていけば、どういった会社が自分に合うのかも見えてくるはずです。その上で自分の経験を活かしながら徹底的に企業研究を行いましょう。企業としてはまた辞められる不安があるわけですから、残った時間はここですべて費やしても後悔しないと言えるくらい調べるべきです。また、これを機に改めて自己分析を行って自分の強みを再確認するのも効果的です。

◆さいごに

昔に比べて、フラフラせずに新卒で入社した会社に骨を埋めるべき、という愛社精神が叫ばれなくなった昨今において、第二新卒は時代を反映して新しく生まれた人材だといえます。何かしらの理由があって最初の会社を辞めた方にとっても、第二新卒が評価されている今の風潮は追い風となって働くでしょう。しかし、第二新卒には第二新卒なりの考えや意思が求められます。第二新卒として新たなスタートを切ること感がている方は、改めて自分の立場、目標を再確認し、焦らずに自分のペースで次の一歩を踏み出せば、必ずや自分に合った企業と出会えることでしょう。

文・学生の窓口編集部

「「第二新卒」ってどういう意味? 第二新卒の定義と転職事情」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会人生活新社会人退職ビジネスマナー転職カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る