大航海時代に海の男たちが目指した栄光の港町・歴史都市マラッカ (2/2ページ)

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ですが、その秩序の確立には最新の軍制と兵器、そしてそれを支える経済力が必要です。

そうしたことを初めて実行したのが織田信長であり、その後継者の豊臣秀吉、徳川家康によって戦国の世は終焉を迎えました。

・日本人初のキリスト教徒
鹿児島出身のヤジロウという日本人がいました。

彼は日本史上初めてキリスト教徒になった日本人で、「故郷で殺人を犯して尋ね人になった」ということになっています。

このあたり、戦国時代の人物らしくないような気がしますが、ともかくポルトガル船でマラッカに渡航したのは事実。そして当地でヤジロウが出会ったのが、あのフランシスコ・ザビエルです。

その後、ヤジロウはインドでの修道士生活を経て日本へ帰国します。もちろん、ザビエルも一緒です。

海上貿易のイロハを知っているキリスト教が当時の日本に与えたインパクトは絶大で、「山賊」に過ぎない日本仏教の諸宗派を経済力で圧倒してしまいます。

マラッカは、宣教師の派遣拠点でもありました。ここからもたらされた人やモノが、混沌の極みに陥っていた日本を変革させたのです。

・マラッカはすぐそこに
現代のマラッカには、かつてのような「交易都市」としての側面はもうありません。

19世紀にシンガポールが開発されると、もともと規模の小さな港街だったマラッカは一地方都市に転落しました。

ですが、数百年の間に培われた東西折衷の文化は人々を魅了し続け、2008年にはユネスコ世界文化遺産に指定されました。

一攫千金を夢見る海の男たちが、遥か西から続々とマラッカに押し寄せたあの頃。

夢が実現した喜び、そして夢破れた悲しみが匂いになって、今も街の隅々に染み付いています。

「栄光の拠点」は、我々のすぐ目の前にあるのです。

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