大航海時代に海の男たちが目指した栄光の港町・歴史都市マラッカ (1/2ページ)
かつて、「大航海時代」と呼ばれる時期がありました。
ヨーロッパの最西端に位置するポルトガルが、南へ船を派遣したら地図になかった世界が次々に出てきたという時代です。
アフリカ大陸に南端があるということが分かると、ポルトガルを筆頭としたヨーロッパ各国は極東アジアを海路で目指すようになります。
大航海時代が始まった15世紀後半、アジアの東側には中国があり、そのまた東にジパングという国があるらしいということは知られていました。
そのジパングとヨーロッパが、ひとつの水路でつながっている。
これは西洋世界を揺るがす大発見でした。だからこそポルトガルは海洋進出に熱を入れていたのですが、ジパングすなわち日本へ行くためにはいくつかの「門」があります。
ヴェルデ岬、喜望峰、インド、そしてマラッカ。日本へ行くためには、これらの拠点は必ず通過しなくてはなりません。
今回はそのうちのひとつ、マラッカをご紹介します。
・一攫千金を夢見て
現在はマレーシアの歴史都市として世界遺産にも登録されているマラッカ。
波穏やかなマラッカ海峡を臨むこの港町は、かつて海の男たちの夢を集めた「栄光の拠点」でもありました。

海峡を出て北上すれば、そこは中国。
そして最終的に日本へと錨を下ろします。
ヨーロッパからの航海は壮大な冒険で、道半ばにして多くの船乗りが命を落とします。それでも彼らが旅をやめなかったのは、そこに一攫千金のロマンがあったからに他なりません。
マラッカはポルトガル、オランダ、イギリスと宗主国を変える間に、東アジア地域へ西洋文化を流入させる役割を担いました。
それは特に、16世紀日本に大きな作用をもたらします。この時、日本は戦国時代の真っ只中。旧来の秩序が失われ、人々は混乱しながらも「新しい秩序」を求めていました。