人工肛門(ストーマ)はどのような仕組み?オストメイトの方への配慮と理解
2016年10月24日(月)のTwitterのつぶやきの中で、手術で人工肛門(ストーマ)をつけることになった方のツイートが話題になっております。
あまり聞きなれない人工肛門(ストーマ)ですが、どのような仕組みなのでしょうか、そしてこのような方々への配慮はどのようすればよいのでしょうか。
そこで今回は「オストメイトの方への配慮と理解」のために、人工肛門(ストーマ)の仕組みや、問題点、配慮や理解はどのようにすればよいのか医師に解説していただきました。人工肛門(ストーマ)とは消化器官や尿路の病気により手術を行った場合、排泄物の通り道や出口がなくなってしまう場合があります。この場合に代替の排出口として腹部に新しくつくられた人工の肛門や膀胱のことをストーマといいます。
オストメイトとは尿管が損なわれたり、腹部に排泄のため、人工膀胱や人工肛門(ストーマ)をつけた人のことをオストメイトといいます。人工肛門(ストーマ)の種類部位別種類では以下のようにわけられます。
肛門などを切除した場合に結腸に造設される人工肛門(ストーマ)のことです。
回腸ストーマ
大腸全摘などをした場合に回腸に造設される人工肛門(ストーマ)のことです。
尿路ストーマ
回腸を尿路の出口にする回腸導管、尿管を腹壁にもっていき排出口とする尿管皮膚瘻などの方法があります。 人工肛門(ストーマ)の使用方法排便方法
装着した人工肛門(ストーマ)に排泄物がたまっていきますので、ある程度溜まったらトイレなどにいき便器などに排泄します。
交換方法
1:交換に必要なもの(装具、石鹸、ティッシュ・キッチンペーパー、ビニール袋)などを用意します。
2:いまつけている装具をゆっくりと皮膚を傷つけないように剝がします。
3:ストーマの周りについた排泄物をティッシュなどでふき取り、泡立てた石鹸でストーマの周りの皮膚を洗い、流します。
4:キッチンペーパーなどで水分をとりよく乾燥させます。 人工肛門(ストーマ)の手術を受ける場合の病気

直腸がん、肛門がん
肛門部分まで切除してしまうと、肛門の正常機能がなくなるためです。
膀胱がん
畜尿できる臓器がなくなるためです。
潰瘍性大腸炎
大腸にびまん性の炎症をきたす疾患で、薬物療法が効かなければ、手術で結腸全摘をすることがあるためです。
クローン病
大腸に炎症がおこる疾患であり、難治性の肛門病変ができた場合などに手術することがあるためです。オストメイトの方の日常生活について注意点食事
特に制限はありません。適切な量をバランスよく摂取するようにしてください。
仕事
術後体力が回復してからの仕事復帰となります。
運動
腹筋などの腹圧をあげてしまう運動、格闘技のような体をぶつけあう運動以外は可能です。
服装
人工肛門(ストーマ)を圧迫したり、ひっかけてしまわない服装であれば、好きな恰好で大丈夫です。
入浴
入浴する前にたまった便を捨ててから入浴します。 オストメイトの方のトイレ問題

問題点
ストーマ装具を交換するときに作業スペースがないことがほとんどです。また、人工肛門(ストーマ)周辺や衣服等が汚れてしまった場合にもそれを洗浄する設備もありません。
改善点
身体障害者の方用のトイレをオストメイトの方も使いやすいマークや表記にする、個別のトイレの中に作業ができる程度の台のあるトイレを併設するなど、ハード面での改善が必要です。 周囲の方ができるオストメイトの方への配慮自宅のどこに器具が置いてあるか、どのように交換するかなど家族が把握しておくと安心です。また高齢者の場合、災害時などの対応が問題になる可能性があるので地域の方は要支援者の可能性のある方として把握しておくとよいと思います。医師からのアドバイス人工肛門(ストーマ)を作ることは精神的なショックを受けることが多いです。 しかし社会復帰したり通常の日常生活にも徐々に戻れることが多いので前向きに頑張ってください。
(監修:Doctors Me 医師)