歯を磨かないと細菌が1兆個!? 虫歯予防だけじゃない歯みがきの重要性
日常生活の中で習慣になっている歯みがき。虫歯や口臭を予防するために毎日おこなうことですが、なかには歯みがきを全然しないというかたもいらっしゃるみたいです。
しかし、1日歯みがきをしないだけで口腔内の細菌が爆発的に増え、歯以外の疾患を招いてしまう危険性もあるのです。
今回は「虫歯予防だけじゃない歯みがきの重要性」について、歯科医師に聞いてみました。口腔内の細菌
300から700種類の細菌が存在し、良く歯を磨く人で1,500億個、歯を磨かない人では1兆個もの細菌が存在します。
主な細菌の種類
・ストレプトコッカスミュータンスなどの虫歯原因菌
・歯周病関連細菌
・カンジダ菌
・緑膿菌
・インフルエンザ関連菌
・肺炎桿菌
口腔内には全身疾患の原因菌も含まれており、 免疫力の低下とともに病気を引き起こすこともあります。 1日歯を磨かなかった場合の細菌リスク

睡眠中に口腔内の菌は爆発的に増加します。口の中の汚れや細菌は唾液の自浄作用によって洗い流されますが、睡眠時やストレスを感じたときには唾液がかなり減少します。
睡眠開始数時間で数倍から数十倍に細菌数が跳ね上がるため、寝る前の歯磨きを忘れるのはもってのほかですし、 逆に朝は朝ごはんを食べる食べないに関わらず歯磨きは必須です。 歯を磨かない人がかかりやすい疾患ベスト51位:虫歯
虫歯菌は口腔内の食物から栄養を取り込み酸を出し、歯を溶かします。
2位:歯周病
歯と歯肉の境目に多くの細菌が停滞すると、歯肉が炎症を起こします。
3位:口臭
歯周病菌のなかには悪臭を発するものがあり、歯茎の奥の方に住み込み、悪臭を発し続けます。
4位:肺炎
口腔内の菌が肺に入り誤嚥性肺炎を招きます。特に高齢者の肺炎リスクは高く、口腔環境が悪いと肺炎のリスクも増えます。
5位:糖尿病
歯周病と糖尿病は関連が強く、糖尿病の人は歯周病が改善しにくいです。また歯周病の人は糖尿病が悪化しやすいという研究データがあります。年代別に多い歯の悩み10代:虫歯、歯並び
現代人は顎が小さく、歯並びが悪くなりがちです。生え代わりの時期を12歳ころに終えて、矯正治療を行う人が多く、歯並びが気になる年代と考えられます。
虫歯は昔よりは減りましたが、奥歯のむし歯は未だ多いです。
20代:歯周病、虫歯、歯の色
20代以降歯周病罹患率はかなり高くなります。20代以降の90%が歯周病に罹患していると言われています。しかし、20代で歯周病に自ら気づく人は少ないです。
30代: 歯の色、歯周病
加齢とともに歯は黄ばみます。ホワイトニングの希望が多い年代です。
40代: 口臭、歯周病
家族に口臭を指摘されたという主訴は多いです。加齢とともに、唾液は減少し、それが口臭につながることもあります。
50代以上:歯周病、歯の本数
1本、また1本と歯周病や度重なる治療で歯はダメージを受け失うこととなります。奥歯がなくなると噛みづらく、噛める大切さについて歯を失って初めて気づくケースが多いです。歯を磨くようになる良い5つの習慣

お風呂場に歯ブラシを置く
半身浴をしながらなんとなく磨けます。お風呂場に歯ブラシが目に入るとなんとなく磨く気になる人は多いのでは。
定期的に歯のクリーニングや健診に行く
予防医療が進んできている今、歯科医院に行けば必ず磨き残しを指摘され歯の磨き方を指導されます。定期的に行くことでモチベーションダウンを避けられます。
電動ブラシを買う
効率よく磨ける為、歯磨きの時間短縮になり、磨く習慣がつきます。
担当の歯科衛生士さん、かかりつけ歯科医院を持つ
健康な歯を保つには、自分に合った歯科医院を見つけておくことがかなり大事です。毎回同じ担当の方なら、歯の磨き残しの多い場所や磨き方の癖を見抜いてくれます。
時々鏡で歯をみる
こまめに口腔内や歯の状態を見ることで、歯みがきをするモチベーションをあげることができます。歯科医師からのアドバイス欧米諸国では、小さい子どものころから歯科医院に予防処置を受けに通い、フッ素塗布やフッ化物洗口は当たり前、歯をすごく大切にしています。虫歯にならない美しく健康な歯を保つことに非常に意識が高いのです。
しかし、日本では未だ、予防に対しての意識が薄く、痛くなってから治療しようという人が非常に多いです。 定期健診や、定期的な歯のクリーニングに行き、いま一度自身の歯のメンテナンスの見直しをしてほしいと思います。
(監修:歯科医師 彦坂実な美)