生きているうちに一度は見たい!京都の秋の絶景とは?【10月28日~11月1日】 (3/3ページ)
特別拝観できるのは、紅葉と新緑の時季だけ。紅葉は大人の女性を思わせるあでやかさ。
春から初夏にかけては心のよどみを祓いさるような、清々しい緑一色の世界に染まります。
今年の特別拝観は12月4日まで。あたり一面が錦に染まる幻想的な景色を目の前にした瞬間、言葉を失いました。白に閉ざされる冬を前に、木々たちが全身全霊で色づく晩秋。それはまさに命の輝き。見事な世界です。
あなたは春?それとも秋?
「瑠璃光院」の春と秋の2つの姿、あなたは、どちらがお好きですか? 昔から「春秋のさだめ」という言葉があるように、春と秋の美しい景色はよく競われてきました。
「万葉集」には「春山の万花(ばんか)の艶(にほひ)」と、「秋山の千葉(せんよう)の彩」を競わせた天智天皇に対し、額田王が返答したこんな歌が残っています。
「春は鳥もさえずり、花も咲くけれど、山が茂り、草深いのでとってみることができない。秋山の木の葉は、色づいたものをとって”きれいだわ”って賞賛できる。私は秋山が優れていると思うわ」
額田王は秋派でした。私も額田王と同じ秋派です。
桜の開花前線は南から北上していきますが、紅葉前線は北から南へ。東京もこれから紅葉が見頃を迎えますね。明治神宮外苑、新宿御苑、六義園、浜離宮恩賜庭園と、都内にも紅葉の名所が数多くあります。
さまざまな色の糸をつかって龍田姫が織り上げる錦秋(きんしゅう)の世界。圧倒的な自然の美しさを目の前にしたら、せつなさも、悲しみも、しばし忘れてしまうでしょう。
【参考】『日本の歳時記』小学館