住まいと暮らしに関する文学賞「at home AWARD」大賞決定アットホーム株式会社協賛による、短編小説公募プロジェクト (2/4ページ)
http://www.athome.co.jp/vox/series/life/88724/
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■総評
今年4月から4ヶ月にわたって開催したアットホームアワードには、当初の予想を大幅に上回る1,031作品ものご応募がありました。賞をとった作品はもちろんのこと、それ以外の応募作品もとても素敵な物語がたくさんありました。「at home Award」を通して、「暮らしっていいな」「一人暮らしもいいな」といったイメージや希望が生まれてほしい、という開催にあたっての私たち願いはご応募いただいた全ての作品を通して叶えられたと感じています。ご応募いただいたみなさまに感謝いたします。
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1、at home AWARD大賞 賞金50万円
作品名:「文鳥」
テーマ:お隣さん
著者:大前粟生
受賞理由:
同じ場面を複数の視点で反復して描くという構成は、クセになるような独特の味があり、前半に漂う不穏な空気と、結末にいたるまでにお互いの心情が明らかになっていく疾走感は、読み手を物語の世界に強く引き込んでいきました。
この物語の家族は、ペットとしてもらわれてきた文鳥が沈黙を貫いたように、大切なことを口に出し(せ)ません。だから、一緒に暮らしているにもかかわらず、すれ違いが生まれてしまいます。同じ空間を共有しながらも、お互いにわかり合えていない。だけど、言葉になっていないからといって、家族のことを大切に思っていないわけでは決してないのです。そんな家族の微妙な関係を、お隣さんとの交流を絡めながら多角的に表現していました。
ストーリーの軸となる家族同士の会話や心情にもとてもリアリティがあり、加えて文章構成力も非常に高かったので、この度の大賞とさせていただきました。