志望業種選びの参考に! 大学卒の初任給が高い業種ランキング!

就活スタイル

2018年卒業予定の現在大学3年生のみなさんは、そろそろ就活に向けて動いている方もいるでしょう。企業を選ぶ基準はさまざまありますが、給料も一つのうちに入るという方もいますよね。そこで今回は誰もが気になる初任給の相場について紹介します。これから就活を迎える方は参考にしてみてください。

■初任給の相場はどんなもの?

その企業に就職するといくらもらえるのか、「初任給」の項目は誰でも気になりますよね。初任給は企業によって違いますが、その相場はどんな感じなのでしょうか?
厚生労働省が毎年実施している「賃金構造基本統計調査」の中に、「初任給」にフォーカスしたデータがあります。2015年(平成27年)の調査によりますと、以下のような結果となっています。

●「大学卒」の人の初任給


男性:20万4,500円(対前年 0.8%増)
女性:19万8,800円(対前年 0.8%増)
男女計:20万2,000円(対前年 0.8%増)

あくまでも1万5,526社(10人以上の常用労働者を雇用する民間の事業所のうち、有効回答を得た事業所の中で新規学卒者を採用)の集計データですが、20万円ぐらいが初任給の相場で、対前年ですと男女とも増加していることが分かります。

■業種によって初任給はどう違う?

同データの中には、業種によって初任給がどのくらい違うかを示したものがあります。これを見てみましょう。まず「事務系」と「技術系」の違いです。

●大学卒の「事務系」の初任給

男性:20万4,700円
女性:19万7,300円
男女計:20万1,100円

●大学卒の「技術系」の初任給

男性:20万4,100円
女性:20万3,200円
男女計:20万3,800円

男性の場合には、事務系の方が「600円」高く、女性の場合には技術系の方が「5,900円」高くなっています。男女を合わせると技術系の方が「2,700円」高いのですが……。

次に、細かい業種で比べて初任給の高い順にランキングにすると、下のようになります。

●大学卒の初任給の高い業種ランキング(男女計)


第1位 鉱業、採石業、砂利採取業……21万7,500円
第2位 学術研究、専門・技術……21万2,200円
第3位 建設業……20万9,700円
第4位 情報通信業……20万9,000円
第5位 不動産業、物品賃貸業……20万8,000円
第6位 製造業……20万2,000円
第7位 生活関連サービス業、娯楽業……20万1,800円
第8位 卸売業、小売業……20万1,600円
第9位 金融業、保険業……20万1,200円
第10位 サービス業(他に分類されないもの)……20万円
第11位 教育、学習支援業……19万9,400円
第12位 医療、福祉……19万9,000円
第13位 電気・ガス・熱供給・水道業……19万7,200円
第14位 宿泊業、飲食サービス業……19万3,000円
第15位 運輸業、郵便業……18万9,300円
第16位 複合サービス事業……17万1,100円

男女別に見るとこうなります。

●大学卒の初任給の高い業種ランキング(男性)


第1位 鉱業、採石業、砂利採取業……22万2,100円
第2位 不動産業、物品賃貸業……21万2,700円
第3位 学術研究、専門・技術……21万2,200円
第4位 建設業……21万300円
第5位 情報通信業……20万8,500円
第6位 教育、学習支援業……20万7,400円
第7位 生活関連サービス業、娯楽業……20万7,200円
第8位 金融業、保険業……20万6,000円
第9位 卸売業、小売業……20万4,200円
第10位 製造業……20万3,100円
第11位 宿泊業、飲食サービス業……20万1,200円
第12位 医療、福祉……20万1,100円
第13位 サービス業(他に分類されないもの)……20万100円
第14位 電気・ガス・熱供給・水道業……19万6,900円
第15位 運輸業、郵便業……19万3,600円
第16位 複合サービス事業……16万9,200円

●大学卒の初任給の高い業種ランキング(女性)

第1位 学術研究、専門・技術……21万2,200円
第2位 情報通信業……20万9,800円
第3位 建設業……20万7,800円
第4位 鉱業、採石業、砂利採取業……20万3,500円
第5位 不動産業、物品賃貸業……20万2,700円
第6位 サービス業(他に分類されないもの)……19万9,800円
第7位 製造業……19万9,400円
第8位 電気・ガス・熱供給・水道業……19万8,400円
第9位 医療、福祉……19万8,300円
第10位 金融業、保険業……19万7,500円
第11位 卸売業、小売業……19万7,400円
同11位 生活関連サービス業、娯楽業……19万7,400円
第13位 教育、学習支援業……19万6,400円
第14位 宿泊業、飲食サービス業……18万8,100円
第15位 運輸業、郵便業……18万2,400円
第16位 複合サービス事業……17万3,700円

男性では最も初任給の高い業種は「鉱業、採石業、砂利採取業」、女性では「学術研究、専門・技術」となっています。また「複合サービス事業」は、男女共に最も安い初任給ですが、女性の方が初任給は「4,500円」高いという結果です。給与でジェンダーの差をつけないようになってきてはいますが、業種によって男女どちらをより強く求めているのかが異なっており、それが初任給にも表れているのかもしれませんね。

いかがだったでしょうか? 現在大学3年生のみなさんは、そろそろ各企業の待遇面について興味を持つ頃合いでしょう。少しでも高い初任給がいい、というのは人情ではありますが、給与だけでなく、福利厚生など他の待遇面も考慮し、広い視野で就活を行っていきましょう。

⇒データ出典:厚生労働省「平成27年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/15/
(高橋モータース@dcp)

「志望業種選びの参考に! 大学卒の初任給が高い業種ランキング!」のページです。デイリーニュースオンラインは、面接室圧迫面接グループ面接面接官最終面接カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る