このイライラ感、何とかしたい!PMS対策は大人の女のたしなみ?

ないと困るけど、あればあったで厄介なもの、それは月経。特に月経前のイライラや体調不良は、毎月のことながらうんざりしてしまいますよね。
これは、月経前症候群(通称PMS)の症状で、ある程度は仕方がないとされてますが、排卵日から月経までって約2週間ですよ、2週間! 長すぎっ! 月の半分やんけっ!
それを"PMS"なんて横文字に置き換えたくらいで、片付けられたくないんですよね。しかも年齢を重ねるごとに、PMS症状はひどくなってきている気がします。これって気のせい? いや、気のせいではないようですよ。
アラサーはもっともPMSが辛くなる年代だった!

PMSは10代~40代の女性に多く見られる症状ですが、実は年代によって症状の表れ方が変化するそう。
20代までは胸の張りや下腹部の違和感など、どちらかというと身体的な不快感が症状として表れやすいのに対して、30代ではイライラしたり怒りっぽくなったり、時には気持ちが不安定になったりと、精神面での症状が表れやすくなる傾向があるのだとか。特に出産経験のある女性は、イライラ感や抑うつ症状が強く出やすくなるそうです。
これは30代からのライフステージの変化も関係していると言われます。確かに20代の頃に比べると、30代は仕事もプライベートも責任が増して、精神的な負担が大きくなる年代。日ごろの忙しさに加えて、そうした重責からストレスを感じる機会が増えるのは事実でしょう。
生理前は、通称「幸せホルモン」のセロトニン分泌が減少することもあり、気持ちが不安定になりやすい上に、日常のストレスが重なることでPMS症状が重く出てしまっている可能性があるそうです。「30代中期症候群」という言葉もあるほど、30代のPMSが重くなりやすいのは事実なんです。
月の満ち欠けで月経周期を読む

ところで、月の満ち欠けが月経の周期に関係するという話を知っていますか? 月経がそんなロマンチックなはずはないと思っていましたが、あながち迷信とも言い切れないようです。
月の周期は約28日間ですが、これは人の月経とほぼ同じです。一説では、月の満ち欠けが潮の満ち引きを司るように、人の体にも月が影響をもたらすのだとか。人間の体の70%は水分で構成されていることから、月の引力が体にもなんらかの影響を及ぼすのではと考えられているんです。なんと原始時代には、ほとんどの女性が新月に排卵し、満月に月経が来ていたという仮説までもあるそう。
現代でも新月月経と満月月経の人は、少なくないのだとか。実は私も新月月経です。まったく月の満ち欠けなど気にしていませんでしたが、この説を知って改めて確認してみたら、毎月新月付近に月経があることに気づきました。となると、排卵は満月付近にあるということになります。
ん、これはPMS対策に使えるかも。そう、月経周期がはっきりわかっていることは、PMS対策にはとっても重要なんです。
アロマでPMS対策

月経周期がわかれば、あとは対策を打つだけです。排卵日付近になって、気分のゆれ幅が大きくなってきていると感じたら対策開始です。
私が実際にやってみて効果があったと感じた、アロマオイルを使う方法をご紹介しましょう。
「ゼラニウム」
バラに似た華やかな香り。ホルモンバランスを整える効果が期待できるそうです。
「クラリセージ」
ほのかな甘みのある香り。女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをする、スクラレオール成分を含みます。
「フェンネル」
スパイシーなハーブ系の香り。女性ホルモンに似た働きが期待できる成分を含みます。
「グレープフルーツ」
柑橘系のさわやかな香り。気分を高揚させて緊張や不安を取り除く働きがあるそう。
私の場合は朝夕2回、ココナッツオイルなどのキャリアオイル大さじ1杯(15ml)に、アロマオイルを3~5滴混ぜあわせて、腹部と腰にすり込むようにマッサージしました。
マッサージをすることでPMS期にあることを自覚できたので、不安や緊張にむやみに振り回されることが少なくなったように感じます。紹介した中から気に入った香りのアロマオイルを選んで、ぜひ試してみてくださいね。
PMS対策は大切な人への思いやり

PMSのもっとも悪いところは、人によっては周囲に対して攻撃的な態度になってしまう場合もあるということ。当たられる方は、たまったものではありません。いくらPMSだからといって、月の半分もイライラされては、人間関係が崩れるのは時間の問題でしょう。
その意味では、PMS対策は自分のためだけでなく、周囲への思いやりという点でも大切なことです。女性である以上、月経からもPMS症状からも逃れることはできません。だからこそ、大人の女性のたしなみのとして、PMS対策の方法を身に付けても損はありませんよ。