秋を堪能。紅葉から感じる”恋心”とは?【11月2~6日】 (3/3ページ)

ANGIE



江戸時代にも、そんな激しい恋が、文学、歌舞伎、文楽などで取り上げられ話題となりました。それが、今回ご紹介する井原西鶴の『好色五人女』内の一作『恋草からげし八百屋物語』です。

主人公の八百屋のお七は、天保に起こった大火により自宅の八百屋から焼け出され、家族とともに避難した寺で寺小姓と恋仲になります。やがて店が建てなおされ、寺を引き払ったお七の一家でしたが……。

お七は、もう一度火災が起これば愛しい人に会えると考え、自宅に火を放ってしまいます。火はすぐに消し止められましたが、お七は放火の罪で火あぶりに。多くの人がお七の一途な恋心に涙しました。

女性なら誰しも、一生に一度ぐらい、我を忘れてしまうほどの燃えるような恋に憧れる気持ちはあるでしょう。燃えるような恋が、いつか穏かな愛に変わり永遠に続いてくれるなら、女性としてこれほど幸せなことはないですね。


熱すぎる思いを緑でクールダウン


燃えるような紅葉に目を奪われがちですが、この時季、もうひとつ美しいものがあります。それは、赤く染まる木々の中で、変わらぬ姿で佇む松の木。赤と緑の鮮やかなコントラストもまた、美しいものですね。多くの木々が紅葉して葉を落としていく中、松は常緑のままであることから、「色変えぬ松」と呼ばれるそうです。

赤く燃えさかる紅葉を眺め、熱い恋に思いを馳せる。でも、紅葉の赤に心がやけどしそうになったら、いつもと変わらぬ姿で佇む松の緑でクールダウン。そんな大人の女性ならではの感性あふれる紅葉の楽しみ方をしてみては。



その年の気候によって葉の色づきも変わりますから、紅葉も恋のように一期一会。今年の紅葉は、皆さんの心にどんな風に映るでしょうか? 恋をしている人も、していない人も、赤く色づいた木々でほどよい「心の紅葉」を楽しんでみませんか?

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【参考】『恋色の日本語』山下景子/PHP研究所

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