韓国・朴槿恵大統領と民進党・蓮舫代表に共通する”不治の病” (2/2ページ)
■パク・クネと蓮舫の共通点は
それにしても、この2人には共通点が多く感じられる。単にリーダーシップを取る立場にある女性政治家というだけでなく、その姿勢や現状に……。
(1)コミュニケーション不全
かなり前だが、筆者は蓮舫氏(注3)とサシで一時間以上話したことがある。当時からハキハキと明瞭だったが、話に内容が無いのも今と同じ。一方のパク・クネ大統領は<不通大統領>のあだ名通り、何を考えているか周囲が理解できないタイプ。言葉の量は正反対だが、コミュニケーションが巧くないのは共通している。
(2)徹底した「反日」姿勢
「1000年恨む」(大意)の言葉通り、世界中で日本の悪口をふれ回る<告げ口外交>を展開。慰安婦問題が日韓間の合意で最終解決したはずが、国内をまとめず慰安婦像を作らせ続けているパク・クネ大統領。そして「日本のパスポートはイヤだった」「華僑として頑張りたい」という発言が暴かれ、いまだに何人だか明らかにしないまま、日本(政府)批判だけを繰り返す蓮舫代表。少なくとも日本を好きでは無い点は同じだ。
(3)当初の大人気と現在の不人気
2013年初頭、就任直前の世論調査では実に韓国民の80%が「パク・クネ大統領に期待」していた。それが、いまや支持率はひとケタ。蓮舫代表も参議院選挙では度々トップ当選を果たしてきた(注4)が、今年の『週刊文春』の<女が嫌いな女>ランキングでは、44位から3位に急上昇する嫌われっぷり。
これらは互いに原因であり、結果。それを糊塗するためにウソをついたり、怪しげな人物に依存したり(注5)といった体質も似通っている。
弾劾訴追寸前まで追い込まれたパク・クネ大統領。数々の違法行為の疑いで告発された蓮舫代表。お二人が政治力を失うようなことになれば、日韓の国民ではなく、習近平(中華人民共和国)総書記が悲しむだろう。
(注1)市民団体…<愛国女性のつどい花時計>。
(注2)新興宗教家親子…故チェ・テミンと娘のチェ・スンシル。
(注3)蓮舫氏との会話…彼女のキャスター時代。
(注4)参議院選挙…2016年は同じトップでも得票数は大幅に下落。
(注5)怪しい人物…2012年、蓮舫氏と覚醒剤所持容疑で逮捕歴のある男性との不倫疑惑が報じられた。
著者プロフィール
コンテンツプロデューサー
田中ねぃ
東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ