一生ソロ?!老後のためにはいくら貯金しておけばいいの?

ANGIE



男女ともに生涯未婚率は上昇傾向にあり、今後はさらに生涯独身で過ごす人が増えていくだろうと言われています。人生における価値観や結婚に対する考え方も多様化してきており、結婚をしないという選択をする人が増えてきています。

一人で生きていくのは気楽であるという反面、不安なこともあります。特に心配なのが老後の生活費ではないでしょうか。

独身女性が一人で生活してくためにはどのくらいのお金が必要なのか、そのためには今からどれくらい準備をしておく必要があるのか知っておきましょう。


老後の生活に必要なお金はどのくらい?


老後の備えと言っても、具体的にいくらくらい必要なのでしょうか? 60歳まで仕事をしたとして、現在の日本人女性の平均寿命は86.8歳なので退職後から約25年分の生活費を確保しておく必要があります。

60歳以上の独身女性の1ヶ月にかかる生活費の平均額は15万円程度(総務省家計調査・平成27年度)と言われています。これは持ち家の人がかなりの割合を占めているので、賃貸で暮らす予定の人はさらに家賃分をプラスして20万円くらいでしょうか。

◆(持ち家の場合)15万円 × 12ヶ月 × 25年 = 4,500万円

◆(賃貸の場合)    20万円 × 12ヶ月 × 25年 = 6,000万円

ざっと計算してみましたが、あくまで平均値をもとにしていますので、持ち家があったり生活費を節約すれば金額は少し変わってきます。

持ち家があって生活費を節約して10万円に抑えたとしても、3,000万円は必要です。老後の暮らしに必要な金額はかなりの額になりますね。


老後に入ってくるお金は?


年金や退職金など、退職後に頼れるお金はどれくらい見込めるのでしょうか?

まず年金ですが、 平成25年度の平均支給額を見てみると、国民年金が月に5万4,544円、厚生年金が14万5,596円となっています。65歳から20年間で支給される金額は以下のように計算できます。

◆(国民年金の場合) 5.4万円 × 12ヶ月 × 20年 = 1,296万円

◆(厚生年金の場合)    14.5万円 × 12ヶ月 × 20年 = 3,480万円

参考:厚生労働省年金局「平成25年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」


退職金は、月給や勤続年数によってかなり金額に差が出ます。また会社都合か自己都合かでもかなり金額が変わってきます。大卒で定年退職まで勤務した場合、20〜24年勤務だと約1,941万円。35年以上の勤務だと2,156万円くらいとなっています。
参考:平成25年就労条件総合調査結果の概況:結果の概要(5 退職給付(一時金・年金)の支給実態)

中には退職金が出ないとう企業もありますし、正社員で働いていない場合も、退職金はあてにできません。


毎月いくら貯めればいいの?


必要な金額と支給される金額が分かったところで、毎月どのくらい貯金すればいいのか計算してみましょう。

賃貸で生活する予定で、厚生年金に加入していた場合、

◆(賃貸での生活費)6,000万円 - (厚生年金支給額)3,480万円 = 2,520万円

の貯蓄が必要になります。

35歳から60歳までに2,520万円を貯めるには、

◆2,520万円 ÷ 25年 = 100.8万円

◆100.8万円 ÷ 12ヶ月 = 8.4万円

老後の生活費を今から貯めるには、月に8.4万円の貯蓄が必要になります。30代の平均貯蓄額が月5万円ちょっとということを考えると、少し節約をするか、昇進・副業で収入を増やす必要がありそうですね。


今のうちから将来への備えを


どこでどんな暮らし方をするかによっても必要なお金はかなり変わってきますので、あくまで目安として参考にしてみてください。

体力的にも精神的にも若い人が増えて、60歳を過ぎても仕事をしている人がたくさんいます。貯金なんてしなくても働けばいいと思っているかもしれませんが、病気や老化で体に支障が出れば仕事ができなくなるかもしれません。

老後も人生を楽しむために今からできる備えを始めておきましょう。
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