症状が消えても進行し続ける!?ホントに怖い「梅毒」のお話 (2/2ページ)
さらにそのまま3年ほどたつと、また症状が消えてしまいます。ここまでで症状が消える期間が2回ありましたが、これを「潜伏梅毒」と呼びます。
梅毒の怖さ③ 症状がさまざま梅毒の症状ですが、初期は主に肌への異常。そのまま感染が進むと、カラダの内側にも異常をきたしていきます。
感染から10年ほどたったころには、脳の異常があらわれるそう。歩くこともままならないほどの手足のしびれや認知症、心臓や血管が正常にはたらかなくなること、さらに驚くべき症状ですが、性格がゆがむ、視界がぼやける、また支離滅裂な言動などが報告されているとのことです。
このような症状の幅広さから、医師のほうでも診断が難しいケースがあるという事実には驚かされますね。
梅毒で苦しまないために大切な「2つのこと」梅毒に苦しめられることなく、健康的な生活を送るために大切なことは、大きく分けてふたつあります。
まずひとつは、性交渉のときには必ずコンドームを使うこと。これは梅毒をはじめ、あらゆる性感染症を防ぐのに有効なことです。
もうひとつは、症状を見逃さないこと。今回解説したとおり、梅毒の症状はあらわれたり消えたりを繰り返し、私たちを翻弄するもの。カラダにおかしなことが起きたらすぐに対処するという敏感さを持つことで、梅毒で苦しむ生活を避けられるのではないでしょうか?
文:カサイユウ
参考資料:
「グローバル感染症」日経メディカル(2015年刊行)
東京都感染症情報センター » 梅毒の流行状況(東京都 2016年)
「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
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