インドネシア・コモド島における観光政策の「光と影」 (2/3ページ)
・「コモドブーム」の影響
21世紀の現在、コモド国立公園はインドネシアの経済発展を左右する重要拠点になりました。
東ヌサ・トゥンガラ州は、インドネシアの中において「取り残された地域」と言われています。そもそもが山がちの地形で、目立った天然資源もありません。ですから、中央政府は東ヌサ・トゥンガラ州に属するコモド国立公園を軸とした観光整備を行おうとしています。
現にコモド島の世界的認知によって、入島登録事務所のあるフローレス島ラブアンバジョーは発展を遂げています。世界自然遺産に登録された国立公園ですから、コモド島やリンチャ島の中に空港を作ることはできないのです。コモドドラゴンが目的の旅行者は、必ずラブアンバジョーを経由することになります。
少し前までは小さな港町に過ぎなかったラブアンバジョーが、このような形で経済的成長を遂げています。
・ゴミの処理が問題に
ですが、問題もあります。ここから先の話は、それを目の当たりにした以上何が何でもお伝えしなければなりません。
コモド島の海岸には、日々大量のゴミが打ち上げられています。これは地元の漁師が海中投棄したもので、ペットボトルやサンダル、壊れたプラスチック容器、毛布なども見受けられます。
インドネシアのゴミ問題は、全国的な社会問題として提起されています。ジャカルタでも市内を流れる川におびただしい量のゴミが浮かび、その処理のために軍が投入されたということもありました。
人々が何気なくポイ捨てしたゴミが、巨魁となってコモド島の海岸に流れ着く光景。嫌悪すら覚えてしまいますが、だからといって目を背けては問題解決とはなりません。