金正恩氏が数字の「3」に異常に執着する理由 (2/2ページ)
また「2013年ころからパソコンに韓国製の『四柱推命』のプログラムをインストールしている人も多い」という。携帯電話300万台に代表されるデジタル化の波は、占いにまで押し寄せている。
北朝鮮で占いは違法である。刑法256条では、カネや物品を受け取って迷信行為を行った者は1年以下の労働鍛錬刑に、罪状の重い者は3年以下の労働教化刑に処すと規定されている。だが、チュ記者は「幹部も占いに頼るので統制も意味を持たない」とバッサリ切り捨てる。
さらに「最近ではついに、国家安全保衛部(以下、保衛部)の捜査官もこっそりと占い師の家を訪ね、犯人を見つけてくれと頼んだりもするようになった」とも言う。
保衛部と言えば、金正恩体制護持の切り札とも言える、泣く子も黙る「拷問部隊」だ。思想犯を取り締まるのが主任務だが、こんなことで正恩氏を守り抜けるのだろうか。
「金正恩は3年後に逝く」チュ記者は歴代の指導者も占いを好んだ事実を指摘する。「重要な大会(行事)がある日を見ると、大部分、吉日に行われている。金正日の場合は数字の3に執着した。彼が最高人民会議の代議員(国会議員)に選出される選挙区は、333号や666号のように、3と関連する数字であった。金正恩も一昨年、111号選挙区に出馬したが、これも足すと3になる」。
実際に金正日氏は1998年7月の代議員選挙の当時、666号選挙区から選出されている。2009年に3月の同選挙の際には333号選挙区で候補者として推戴されている。金正恩氏は2014年2月白頭山にある111号選挙区で同じく推戴された。金正日氏の誕生日が2月16日という点も、3への執着に関係しているようだ。
だが、チュ記者はブログの最後でキツい突っ込みを入れている。「とはいえ、いくら3に執着しようが、意味はないようだ。金正日は12月に69歳で死んだからだ。最高の占い師が教えてあげただろう数字の3は、幸運の数字ではなく、運の悪い数字だったのかもしれない。金正日が今の時代に現れたら『占いなんて信じるな』とでも言いそうだ」。
ちなみに北朝鮮では最近、「金正恩は3年後に死亡する」との占いの結果が、噂となって拡散しているとも言われる。本人の耳に入ったとしたら、どんな思いがするのだろうか。