水虫は足だけではなかった! 手水虫の症状の見分け方と治療方法
水虫と言えば足にできるもの…というイメージですが、実は手や爪にもできるものです。
症状もそれぞれに特徴がありますが、特に手は手荒れなどと区別がつきにくく気が付きにくいようです。
今回はそんな手の水虫について詳しくまとめます。
要チェック項目
□手の皮膚に白癬菌が入り込んでしまうことで手水虫になりますが、まれです。
□手水虫は手荒れと症状がよく似ているので区別がつきにくいです。
□水虫の判定には皮膚科で顕微鏡検査をしてもらうしかありません。自己判断はよくありません。手水虫とは? 一般的に水虫と言えば足にできるものと言われますが、水虫はどこにでもできます。
水虫の原因は「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種が皮膚に寄生することです。手にこの白癬菌が寄生すると「手白癬(てはくせん)」や「手水虫」と言われます。
ただし手に水虫ができることはまれだと言われています。
白癬菌とは
白癬菌は実はどこにでもいるカビです。温泉施設のバスマットや、さまざまな施設の共用スリッパ、畳やじゅうたんなど色々な場所にいますので、知らず知らずのうちに触れてしまっているものです。
この白癬菌は皮膚の角質層に入り込み、ケラチンという皮膚にあるタンパク質を食べます。しかし白癬菌がこの角質層に入り込むまでには最低でも24時間かかります。
白癬菌は水などで簡単に洗い流せます。ですので、清潔にしていればあまり感染はおこりません。
しかし一度白癬菌が角質層に入り込んでしまうと、今度はなかなか完治しにくいのも特徴です。これは皮膚のもっとも外側にある角質層には、白血球がいないので、免疫機能で白癬菌を駆逐することが出来ないためです。
また、皮膚のターンオーバーのサイクルスピードよりも白癬菌の侵食スピードのほうが早いことも理由です。手水虫の症状と見分け方手水虫の場合
手水虫の症状は、手荒れにそっくりだと言われています。症状は手のひらに現れることが多いと言われています。具体的には
・カサカサする
・皮膚が硬くなってひび割れてボロボロと皮膚が剥がれ落ちる
・小さな水ぶくれができる
このような症状が現れますが、かゆみはあまりないことが多いです。
手湿疹の場合
手水虫と同じような症状が出る手荒れですが、正しくは「手湿疹」と呼ばれます。また水仕事が多い主婦に発症することが多いので「主婦湿疹」とも呼ばれることもあります。
この手湿疹は、手がカサカサしたり、ひび割れができたり、水ぶくれができてかゆかったりします。症状は両手に出ることが多いです。
このように症状自体が似ているため、水虫と手湿疹との区別がつきにくいようです。
この時に注意したいのは手水虫をただの手荒れだと勘違いして、市販のステロイド薬などを使用してしまうと、白癬菌の活動が活発化してしまいます。
症状が悪化してしまいますので、迷った場合には皮膚科を受診するのが一番安全で確実でしょう。
見分け方
手水虫なのか手荒れなのかを見分けるポイントは以下になります。
・片手だけに発症している
・指の付け根に発症し、それが広がっていく
・かゆくない
手湿疹は両手にできることがほとんどですが、水虫の場合は片手のことが多いと言われますし、かゆみの有無も判断の材料になります。
手荒れが治らない場合などは病院を受診するのがいいでしょう。自己判断は良くありませんし、症状が悪化してから出は治りにくくもなってしまいます。水虫が手にできる原因は? 水虫の原因である白癬菌は高温多湿の環境を好み、増殖します。そのため、水虫は靴下や靴で蒸れやすい足に出来ることが多いのです。
ですが手はほとんどいつも露出していますし、足に比べて蒸れることはありません。そのため、手に水虫ができるのはまれだと言われています。
では手の水虫の原因は何かというと、足の水虫からの感染が最も多いと言われています。
自分の足にも水虫ができている場合、もしくは家族に水虫の方がいる場合など、家の中でも白癬菌に触れる機会が多いと感染しやすいようです。
白癬菌は水虫を患っている人の足などから皮膚が剥がれ落ちる時に一緒に落ちます。そしてその菌が手や足につくことで感染してしまいます。
家庭ではバスマットやタオルなどが特に濡れていますので、白癬菌にとっては増殖しやすい環境です。
また、ごくまれですが、飼っているペットからの感染もあるようです。水虫が手にできるのを予防するには手に水虫が感染するのを防ぐためには、まず白癬菌に触れる機会を減らすことが有効です。具体的には
・家を掃除する
・バスタオルやバスマットなどもこまめに洗濯をする
・こまめに手を洗う
などが有効です。白癬菌が皮膚に入り込むには約24時間かかりますし、皮膚についた白癬菌はちょっと洗うだけでもすぐに落ちます。清潔にして、白癬菌が皮膚に触れていることを減らすのが一番の予防になります。
これはもちろん足の水虫にも同じです。水虫が手にできた場合の治療法水虫が手にできてしまった場合にはどうすればいいのでしょうか。
皮膚科を受診する
自己判断では水虫の判定はできません。
水虫の判定には、皮膚科で検査をし、白癬菌の存在が確認されることが条件です。皮膚科では患部の皮膚を少しとり、それを顕微鏡で見て検査をします。ここで白癬菌が見つかって初めて水虫と診断されます。
治療には基本的に真菌抗薬の塗り薬が処方されます。
一般的に水虫の治療には時間がかかります。治療期間は2~3週間ですが、まだ菌が残っているケースがあるので1か月程度は外用薬を続けたほうがよいでしょう。
しかし手の場合は足の水虫よりも皮膚が薄いので短い期間で治ることもあります。ただし、手に水虫が出ている場合は、足にも水虫がいる場合が多いので、そちらの方もチェックしてもらいましょう。
<市販薬を使う>
病院に行けない場合には市販の水虫薬を使うこともできます。いろいろな種類の薬が出ていますので、薬局にいる薬剤師などに相談して買うのがいいでしょう。市販の水虫薬は塗り薬だけです。
ただしこの市販薬の場合も、長期間塗り続けなければなりません。何本も買う羽目になるかもしれませんので、病院に通った方が安く済んだ、という場合もあります。
また、もし白癬菌がいない場合などは効果がありません。水虫の確定判断には病院での顕微鏡検査が必須であることを覚えておきましょう。
自己判断で水虫を放置しておくと爪にまで白癬菌が入り込んでしまう場合もありますので注意が必要です。爪白癬の場合にはさらに治りにくく、長期間の内服薬が必要です。
内服薬は医療用医薬品のため、市販品はありません。水虫が手にできることはまれですが、しっかりと治しましょう一度かかってしまうとなかなか完治が難しいと言われる水虫。
手に発症することはあまりありませんが、放置しておくとさらに大変なことにもなりかねません。
手荒れがなかなか治らない場合など、億劫がらずに皮膚科を受診するのが一番の近道かもしれません。
(監修:Doctors Me 医師)
症状もそれぞれに特徴がありますが、特に手は手荒れなどと区別がつきにくく気が付きにくいようです。
今回はそんな手の水虫について詳しくまとめます。
要チェック項目
□手の皮膚に白癬菌が入り込んでしまうことで手水虫になりますが、まれです。
□手水虫は手荒れと症状がよく似ているので区別がつきにくいです。
□水虫の判定には皮膚科で顕微鏡検査をしてもらうしかありません。自己判断はよくありません。手水虫とは? 一般的に水虫と言えば足にできるものと言われますが、水虫はどこにでもできます。
水虫の原因は「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種が皮膚に寄生することです。手にこの白癬菌が寄生すると「手白癬(てはくせん)」や「手水虫」と言われます。
ただし手に水虫ができることはまれだと言われています。
白癬菌とは
白癬菌は実はどこにでもいるカビです。温泉施設のバスマットや、さまざまな施設の共用スリッパ、畳やじゅうたんなど色々な場所にいますので、知らず知らずのうちに触れてしまっているものです。
この白癬菌は皮膚の角質層に入り込み、ケラチンという皮膚にあるタンパク質を食べます。しかし白癬菌がこの角質層に入り込むまでには最低でも24時間かかります。
白癬菌は水などで簡単に洗い流せます。ですので、清潔にしていればあまり感染はおこりません。
しかし一度白癬菌が角質層に入り込んでしまうと、今度はなかなか完治しにくいのも特徴です。これは皮膚のもっとも外側にある角質層には、白血球がいないので、免疫機能で白癬菌を駆逐することが出来ないためです。
また、皮膚のターンオーバーのサイクルスピードよりも白癬菌の侵食スピードのほうが早いことも理由です。手水虫の症状と見分け方手水虫の場合
手水虫の症状は、手荒れにそっくりだと言われています。症状は手のひらに現れることが多いと言われています。具体的には
・カサカサする
・皮膚が硬くなってひび割れてボロボロと皮膚が剥がれ落ちる
・小さな水ぶくれができる
このような症状が現れますが、かゆみはあまりないことが多いです。
手湿疹の場合
手水虫と同じような症状が出る手荒れですが、正しくは「手湿疹」と呼ばれます。また水仕事が多い主婦に発症することが多いので「主婦湿疹」とも呼ばれることもあります。
この手湿疹は、手がカサカサしたり、ひび割れができたり、水ぶくれができてかゆかったりします。症状は両手に出ることが多いです。
このように症状自体が似ているため、水虫と手湿疹との区別がつきにくいようです。
この時に注意したいのは手水虫をただの手荒れだと勘違いして、市販のステロイド薬などを使用してしまうと、白癬菌の活動が活発化してしまいます。
症状が悪化してしまいますので、迷った場合には皮膚科を受診するのが一番安全で確実でしょう。
見分け方
手水虫なのか手荒れなのかを見分けるポイントは以下になります。
・片手だけに発症している
・指の付け根に発症し、それが広がっていく
・かゆくない
手湿疹は両手にできることがほとんどですが、水虫の場合は片手のことが多いと言われますし、かゆみの有無も判断の材料になります。
手荒れが治らない場合などは病院を受診するのがいいでしょう。自己判断は良くありませんし、症状が悪化してから出は治りにくくもなってしまいます。水虫が手にできる原因は? 水虫の原因である白癬菌は高温多湿の環境を好み、増殖します。そのため、水虫は靴下や靴で蒸れやすい足に出来ることが多いのです。
ですが手はほとんどいつも露出していますし、足に比べて蒸れることはありません。そのため、手に水虫ができるのはまれだと言われています。
では手の水虫の原因は何かというと、足の水虫からの感染が最も多いと言われています。
自分の足にも水虫ができている場合、もしくは家族に水虫の方がいる場合など、家の中でも白癬菌に触れる機会が多いと感染しやすいようです。
白癬菌は水虫を患っている人の足などから皮膚が剥がれ落ちる時に一緒に落ちます。そしてその菌が手や足につくことで感染してしまいます。
家庭ではバスマットやタオルなどが特に濡れていますので、白癬菌にとっては増殖しやすい環境です。
また、ごくまれですが、飼っているペットからの感染もあるようです。水虫が手にできるのを予防するには手に水虫が感染するのを防ぐためには、まず白癬菌に触れる機会を減らすことが有効です。具体的には
・家を掃除する
・バスタオルやバスマットなどもこまめに洗濯をする
・こまめに手を洗う
などが有効です。白癬菌が皮膚に入り込むには約24時間かかりますし、皮膚についた白癬菌はちょっと洗うだけでもすぐに落ちます。清潔にして、白癬菌が皮膚に触れていることを減らすのが一番の予防になります。
これはもちろん足の水虫にも同じです。水虫が手にできた場合の治療法水虫が手にできてしまった場合にはどうすればいいのでしょうか。
皮膚科を受診する
自己判断では水虫の判定はできません。
水虫の判定には、皮膚科で検査をし、白癬菌の存在が確認されることが条件です。皮膚科では患部の皮膚を少しとり、それを顕微鏡で見て検査をします。ここで白癬菌が見つかって初めて水虫と診断されます。
治療には基本的に真菌抗薬の塗り薬が処方されます。
一般的に水虫の治療には時間がかかります。治療期間は2~3週間ですが、まだ菌が残っているケースがあるので1か月程度は外用薬を続けたほうがよいでしょう。
しかし手の場合は足の水虫よりも皮膚が薄いので短い期間で治ることもあります。ただし、手に水虫が出ている場合は、足にも水虫がいる場合が多いので、そちらの方もチェックしてもらいましょう。
<市販薬を使う>
病院に行けない場合には市販の水虫薬を使うこともできます。いろいろな種類の薬が出ていますので、薬局にいる薬剤師などに相談して買うのがいいでしょう。市販の水虫薬は塗り薬だけです。
ただしこの市販薬の場合も、長期間塗り続けなければなりません。何本も買う羽目になるかもしれませんので、病院に通った方が安く済んだ、という場合もあります。
また、もし白癬菌がいない場合などは効果がありません。水虫の確定判断には病院での顕微鏡検査が必須であることを覚えておきましょう。
自己判断で水虫を放置しておくと爪にまで白癬菌が入り込んでしまう場合もありますので注意が必要です。爪白癬の場合にはさらに治りにくく、長期間の内服薬が必要です。
内服薬は医療用医薬品のため、市販品はありません。水虫が手にできることはまれですが、しっかりと治しましょう一度かかってしまうとなかなか完治が難しいと言われる水虫。
手に発症することはあまりありませんが、放置しておくとさらに大変なことにもなりかねません。
手荒れがなかなか治らない場合など、億劫がらずに皮膚科を受診するのが一番の近道かもしれません。
(監修:Doctors Me 医師)