衝撃スリラー『ミュージアム』に出演した尾野真千子に直撃! 「しんどい内容だなと思うと同時に出演したくなっている自分もいましたね」 (2/3ページ)
違う職業だったら話は変わってくるかもしれませんが、夫は刑事なので、それが普通だとわたしは思っていたので、そうじゃないんだなって。そこは今の時代に合っている設定でしょうし、わたしもフラットな感覚で遥の考え方を受け止めて演じようと心がけました。

――大友監督の以前のコメントにもありましたが、時代性やリアルがポイントだったそうです。それを踏まえてストーリーやキャラクターが生まれているんですよね。
今の時代を感じるので、本当にリアルだなと思います。こういう犯罪やニュースを見聞きすることがあるので、こういう映画に自分が出ていると思うとゾクッとしますね。現実世界のほうでも『ミュージアム』みたいにヘンなことが多いので、怖いです。
――ちなみに尾野さん主演のHuluオリジナル連続ドラマ「フジコ」(2015)も、現代的な恐怖を感じる一作でした。
そうでしたね。本当のことを言うと、わたしは得意じゃないジャンルなんです。殺し方、殺され方、考え出すと嫌だなあと思っちゃうので、それこそ「フジコ」も一度お断りしていたくらいでしたが、今回の『ミュージアム』も現代のリアルを映し出している。それは、わたしたちが仕事で訴えかけなければいけないことのような気もしていて、その結果、家族愛や命の大切さ、尊さを知ること、伝えることができるはず、と思ってやっていました。
――言ってみれば、ある意味では使命感にも似た感情が生まれていた、ということでしょうか?
使命と言うと大げさに聞こえはしますが、直接的な疑似体験ができるのって、映画の中で演じているわたしたちだと思うんですよね。それを観ている人は、今度は追体験ができる。ただ、今回は本当に疲れましたよ(笑)。それは、手応えがあったことの裏返しなのですが。