太陽光発電でアメリカ一のエコタウンをめざす (2/2ページ)
Copyright: Kitson & Partners/太陽光発電プラント(イメージ)
同社が目指すのは刷新的省エネ技術を使った、持続可能で健康志向の町づくり。住民が自動車ではなく、自転車や、クリーンエネルギーを使った自動運転の車を使うような町づくりを目指している。
また、その太陽光発電プラントは近隣のコミュニティーにも平均より安価に電力を供給できるほど大規模なもので、シド・キットソンはこのプラントを「人々のエネルギー問題への意識を一気に変えるほどの力を持っている」と誇る。
日本でも環境保護への配慮は近年飛躍的に高まったものの、ビジネスのためには平気で山や森林を切り崩してしまうような開発はまだなくならない。それで土砂災害が起きたり、住処を失ったイノシシや鹿が人里まで出てきて畑を荒らしたりという話も耳にする。また、ようやく電力が自由化されたにもかかわらず、電源構成開示は進まず、消費者が100%クリーンなエネルギーを購入したいと思っても容易ではない。我々ひとりひとりの意識改革も大事だが、社会インフラに携わるような企業はもっと自らの社会的責任を考えて大局的な事業計画を練るべきだ。
バブコック・ランチの開発が成功すれば、米国の、ひいては日本の土地開発のあり方も変わるだろうか。エコタウンの今後に注目したい。
Copyright: Kitson & Partners/上空から見た町(イメージ)
【参考】
※ Babcock Ranch
※ This Could Become America’s Most Eco-Friendly Town – The Huffington Post