現代にも残る日本の禁色(きんじき)って知ってる?そして、たった二人だけが袖を通せる絶対禁色 (2/2ページ)

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dsc_0242山櫨の樹皮と赤の染料である蘇芳の芯材から染めた色で、この色を出すのはとても難しいのだそうです。熟練の染師でも毎回同じ色に染め上げることが出来ないくらいで、歴代の天皇で若干の濃さの違いがあるようです。

そして、もうひとつの禁色は皇太子の袍の色と決められた「黄丹」(おうに)です。

黄丹(おうに)

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dsc_0249この鮮やかな赤橙色は、日本の皇太子のみが着ることのできる色で、昇る朝日の色と言われています。聖徳太子が「日昇る処の国」と称した日本の朝日の色なんですね。

合成染料が溢れ、IT技術によってどんな色も表現できる現代においても、たった二人の人だけが袖を通すことができる禁色が残っているんですね。

宮中行事で天皇や皇太子がお召しになる袍の色を、少し気にして見てみるのもいいかもしれませんね。禁色(きんじき)という謎めいた言葉の響きの中に、奥ゆかしい日本の伝統文化が感じ取れるかもしれません。

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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