月9『カインとアベル』の山田涼介、見せ場で“存在感”の薄さを露呈

デイリーニュースオンライン

カインとアベル | オフィシャルページ - フジテレビより
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 視聴率は低迷しながらも、昼ドラ的展開で逆におもしろくなってきたとの声もちらほら聞かれる月9ドラマ『カインとアベル』(フジテレビ系)。11月14日放送の第5話は、自分が知らないうちにピンチを救ってくれた弟の高田優(山田涼介)を高田隆一(桐谷健太)が殴りつけてしまうシーンから始まりました。ちなみに翌日、優は会社でみんなに顔のケガを心配されますが、視聴者にはいったいどこをケガしたのかわからず。よおーく見たら、唇の端っこが少し赤くなった程度でした。ジャニーズだから過度なケガメイクはNGとかあるんでしょうか。余計なところが気になります。

 さて第5話では、「リスク」に対する考え方の違いが印象的に描き出されます。会長(寺尾聰)はリスクを取るべきという考え方。リスクを恐れず自由に発想する姿勢が成長や安定につながるとし、「リスクを避け続ける経営者には、未来はない」と断言します。まあまあうなずける意見です。

 社長の貴行(高嶋政伸)と隆一は会長とは違い、堅実派。100億円の融資を受けた件について隆一は、リス クを避けるにはどうしたらいいかを考えた結果だと報告します。正直、この意味はよくわかりません。100億円の不足でリスクはもう生じているのに、今さらリスクを避けるも何もないと思うのですが、まあ良しとしましょう。

 一方、優は会長と同じくリスク肯定派。どこからどう見ても怪しい投資家・黒沢幸助(竹中直人)から100億円の融資を受けたことについて社長にその理由を問われ、「じゃあ、ほかに100億作る方法ありましたか」と反論。確かに怪しいとは思ったが、今リスクを背負わなければ事業は成功しないと思った、と堂々と答えます。これにはぐうの音も出ない社長。自分で調達できないくせして、「あんな怪しい奴からお金借りるなんてけしからん」も何もないと思うのですが。

 これまで優を軽視してきた貴行(高嶋政伸)ですが、ここに来て急に手の平を返し、重要なクライアントとの会食に優を同席させます。その結果、高田総合地所は、アメリカのホテルチェーンが新たに日本に作るリゾートホテルのパートナーに選ばれることとなりました。

 取引が正式に決まったところで、貴行は優に告げます。「このリゾート開発プロジェクトは、お前に任せてみようと思う。人選はお前に任せたぞ」と。あっさりとうれしそうな表情を浮かべる優。いやいや、そこそういう反応おかしいでしょ。もっとうろたえるとか、「えっ、僕には荷が重いです」とか、「一社員の僕に手に負えることではありません」とか、そういうのが普通じゃないでしょうか。そうじゃないと、優自身に兄を出し抜いてやろうとい う心があるみたいになっちゃいます。演出のまずさなのか、山田涼介の演技力のなさなのか気になるところですね。

■優が役員室にさっそうと登場! だがしかし……

 さっそく役員会で、リゾートホテル開発について報告する貴行。「やりがいのある事業ですね」と隆一もすっかり乗り気。「それでー、責任者なんだがー、」と間を持たせる貴行に、もちろん僕ですよね、と言わんばかりの期待の目を注ぎます。

 と、「呼んでくれ」と予想外の一言を発する貴行。サッと扉が開くと、髪を茶髪から黒髪に戻し、社長自ら買い与えた黒っぽいスーツに身を包んだ優がゆっくりと社長のほうへと歩を進めます。重々しいテーマ曲が流れ、ダースベイダーかラスボスみたいな雰囲気を醸し出したいことがひしひしと画面から伝わってきます。が、残念ながら威圧感も存在感もまったくなし。惜しいです。惜しすぎます。さっきは演出家の問題かと思いましたが、訂正します。これは山田涼介の演技力のなさの問題でした。

■ドロドロの愛憎劇が始まりそうな予感……!

 結婚式の下見に出かけた隆一と矢作梓(倉科カナ)。隆一はその場で梓に、家を守ってほしいから結婚したら仕事を辞めて家庭に入ってくれと頼みます。突然の申し出に、「都市開発の仕事がしたくて高田に入社したのよ。だから、仕事辞めろなんて言わないで」と渋る梓。梓はこの直前に、優から直々に声を掛けられ、ホテル開発プロジェクトのメンバーに選ばれたばかりだったのです。

 仕事を続けたいと話す梓に、隆一は嫉妬に満ちあふれた言葉を投げかけます。「ホントはどっちなんだ。君がこのプロジェクトにこだわるのは家庭に入りたくないからなのか。それとも優と一緒にいたいからなのか」。隆一は怒りに打ちふるえ、梓はそんな隆一を心から悲しそうな顔で見つめます。

 場所は変わり、夜の会社で一人作業を続ける優。そこにひょっこりと現れ、いきなり後ろから抱きつく梓。「どうしたの」「わからない」「兄貴となんかあったの」「わからない」。見ているこっちもわからない。想像するに、この場面ではまだ梓は優に恋愛感情を持っているわけではないのでしょう。ただ、予告を見ると次回は2人の関係が急接近しそうな気配。今週は山田涼介の演技を除けばツッコミどころの少ない回でした。もっと突き抜けたトンデモ路線を期待します!

文・中島千代

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