法学部の学生に人気の就職先はどんな業種、企業なの? 有名大の就職先を調査

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合格するのが難しく卒業も大変な学部というイメージのある「法学部」。法学系や政治系の科目を中心に学ぶ学部ですので、法曹になることを目指している人も多くと思いますが、卒業後にはどんな業種・企業に就職することが多いのでしょうか。また法学部の就職事情はどうなっているのかなど、「法学部の就職」についてまとめてみました。

■法学部の就職先として人気の業種は?

まずは、最高峰とされている東京大学法学部をはじめ、京都大学、一橋大学といった国立大学、そして私立大学の法学部トップとされている慶應義塾大学の「学部卒業生の就職事情」を調べてみました。各大学の上位5つは以下のようになっています。※業種の表記は各大学の公表データの表記に合わせています

●東京大学法学部の場合
・公務……95人
・金融業/保険業……44人
・製造業……17人
・情報通信業……16人
・卸売業/小売業……16人
※東京大学の概要 2016年度版より

東京大学法学部からは「公務」、つまり公務員の仕事に就く人が最も多いようです。また「金融業/保険業」に就く人も44人と多くいます。製造業が多いのは意外でしたが、最近は製造業、建設業などでも積極的な採用が進んでいます。

●京都大学法学部の場合
・金融/保険業……54人
・製造業……36人
・情報通信/運輸/郵便業……35人
・サービス業……23人
・公務員……20人
※京都大学 平成28年3月学部卒業者の産業別就職状況より

京都大学では「金融/保険業」に就く人が54人と最も多く、次いで「製造業」となっています。また「情報通信/運輸/郵便業」の仕事に就く人も多くいますね。公務員は20人と他の業種に比べると少なくなっています。

●一橋大学法学部の場合


・製造業……29人
・銀行/証券/保険……24人
・官公庁……19人
・サービス業……15人
・建設/不動産/運輸……15人
※一橋大学 平成27年度卒業生学部別進路状況より

東京大学や京都大学と同じく国立の名門である一橋大学の場合、法学部から「製造業」に進むケースが最も多いようです。次に多いのが「銀行/証券/保険」となっており、官公庁へは19人が進んでいます。

●慶應義塾大学法学部の場合
・金融/保険業……285人
・製造業……140人
・情報通信業……133人
・サービス業……99人
・卸売/小売業……92人
※慶應義塾大学 2015年度 業種別就職及び進学等状況より

慶應義塾大学法学部はこのようになっています。「金融/保険業」に就くという人が非常に多く、学部卒業生約1,113人のうち約4分の1がこの業種です。ちなみに「公務員」は62人で、その内訳は国家公務員が24人、地方公務員が38人です。

法学部が高偏差値で知られる国立3大学、私立1大学の就職状況を調べてみました。イメージにあるような「公務」に就く人は、東京大学では最も多かったですが、4大学合計だと少ないようです。全体で多かったのは製造や金融といった仕事です。こうした製造や金融の企業でも、法律や税理、また企業には必要不可欠な「知的財産権」といった知識は重宝しますし、法学部で学ぶことは就職の際には有利と言えるでしょう。

■引用元
東京大学の概要 2016年度版

京都大学 平成28年3月学部卒業者の産業別就職状況より

一橋大学 平成27年度卒業生学部別進路状況

慶應義塾大学 2015年度 業種別就職及び進学等状況

(中田ボンベ@dcp)

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