ビール工場の廃液が、バッテリー製造に活躍するかも! (2/2ページ)
■ 微生物から炭素を得る
ビールの廃液に菌を加え、適度な振動を与えつつ約2日間加温する。そうすると菌が育つ。それをフィルターにかけ、取り出した菌を800度で焼いて、焦げたクッキーのようにカリカリにする。その黒焦げの菌は炭素を非常に多く含み、バッテリーの部品の原料になるのだ。その実験室での工程は下の動画で見ることができる。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=ByYi4tLIVBQ]
この製法が大規模に使われるようになれば、ビール工場は廃水コストを大きく下げることができ、同時に部品製造工場は、先進的なバッテリーの部品の原料を低コストで培養する手段を手に入れることができる。
「私たちのプロセスは、“トップダウンからボトムアップ”という製造プロセスを変革したところにも新しさがあります。私たちはまさに“スタート”からバイオデザインを行ったのです」と研究チームのZhiyong Jason Ren氏はいう。

source:https://www.youtube.com/watch?v=ByYi4tLIVBQ
「私たちは、この製法の大規模化には十分なポテンシャルがあると思っています。というのは、そのために必要になるのはすでに実用化されているプロセスだけだからです」と、別の研究者Tyler Huggins氏は自信をのぞかせる。
研究チームは、より大きなスケールでの試験プログラムの研究のためにボールダーの醸造所Avery Brewingとパートナーシップを結んだ。またスタートアップ育成のコンペティションに参加して、資金の獲得にも成功している。
バイオテクノロジーは、20世紀からずっと注目されている技術だが、その発展によって、思わぬものから思わぬものができるようになってきた。ビール工場にとっても、バッテリーの部品製造工場にとってもメリットのあるこの技術は、将来性が高そうだ。
【参考】
※ University of Colorado Boulder
【動画】
※ Beer to Batteries – A CU Boulder Innovation – YouTube