ビール工場の廃液が、バッテリー製造に活躍するかも! (1/2ページ)
ビール工場では、1バレルのビールを作り出すのに、約7バレルの水を使うという。しかも、その水はそのまま下水に捨てるわけにはいかない。フィルターで浄化してから排出しないといけないとされている。そのため、廃水のコストはばかにならない。しかし、そのビール工場の廃水を活用して、蓄電池のための材料を作り出す技術が開発された。コロラド大学ボールダー校のサイトで紹介されている。
source:https://www.youtube.com/watch?v=ByYi4tLIVBQ
■ 供給が安定しているバイオ原料
コロラド大学ボールダー校の研究者が開発したのは、ビール工場の廃水で培養する微生物を使ったバイオ製造技術だ。それによって、蓄電池に必要な炭素系の素材を作り出すことができる。

source:https://www.youtube.com/watch?v=ByYi4tLIVBQ
バイオ原料、バイオマスを使ってバッテリーの電極に使う炭素系素材を作り出す技術というのは、すでにある程度実用化されている。しかし、自然由来のバイオマスなどを使う手法は、原料の供給の不安定さや、抽出や化学的な工程の際の環境への悪影響を避けるためにコスト高になるといったデメリットを抱えているため、なかなか規模を大きくできない。
その点、供給の安定しているビール工場の廃水で、成長の速い菌を培養するというユニークな方法で、洗練された構造物を生み出すという技術は非常に効率がいい。
研究者たちはスタート時点から、その菌を使った化学的、物理的工程を、ビールの廃水の中で原料を培養する方法に最適化したものとして作り上げることができた。それによって、ビールの廃水は浄化しつつ、自然由来の非常に効率の高いリチウムイオン電池の電極を作り上げるプロセスを生み出すことができた。