国境に壁を作ると移民はどうなる? トランプ氏の公約を辛辣に描く短編SF
第45代のアメリカ合衆国大統領になる事が決定したドナルド・トランプ氏だが、彼の言動が多くの不安を世界に与えていることは周知のとおりである。
その象徴的なものが「アメリカ・メキシコとの国境に防壁を作る」という公約だろう。
しかし彼の言葉は物理的な壁のみではなく、民族、宗教などにおけるエモーショナルな“壁”を意味するものとして受け取られていることも事実である。
そうした世界の不安を、衝撃的に描いたショートムービーが話題になっている。
作品タイトルの『M.A.M.O.N.』とは、“Monitor Against Mexicans Over Nationwide(メキシコ人に対する全米の監視)”を意味しており、トランプ氏が掲げるメキシコとの国境に巨大な壁を作るという公約に対する、辛辣なメッセージを込めた内容となっている。
画像出典:YouTube(wecanfxit)
すでに“壁”が築かれた近未来。
移民たちは次々と国境の外へと弾き飛ばされている。
しかし苦境を訴えようとする移民たちの声は大統領には届かず、ついにはトランプ型の巨大ロボットが移民の駆逐に進撃する。
だが移民の中には、ある重要人物を手術中だった医師も含まれていたというのがストーリーの中核である。
画像出典:YouTube(wecanfxit)
手術中の外科医が国境の外へ飛ばされるという描写は、アメリカに籍を置く医者の多くが移民であるという現状を象徴的に描いており、まさに風刺SFの面目躍如といったところだろうか。
この作品はウルグアイを拠点とするフィルムメーカー“Wecanfxit project”の制作によるもので、彼らのモットーは「1ピクセルずつ世界を良いものにする」ことだという。
政治的なメッセージの一方で、ラティーノ(ラテンアメリカ人)の文化でロボットに立ち向かう描写や、股間から発射する“マチズモ”なミサイルなど、ユーモアも失っていない秀逸な作品である。
私たちにできることは数少ないが、1ピクセルずつでも世界がより良きものになることを願わない人はいないだろう。
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参照・画像出典:YouTube(wecanfxit)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)