闇に消えた「放送禁止映像」を大追跡!(2)<ドラマ篇>「もう誰も愛さない」での衝撃シーンを伊藤かずえに直撃 (2/2ページ)

アサ芸プラス

「お前には人の心がないのか!」

 恩地監督は、小原が実際に吉展ちゃんを絞殺した現場で、同じシーンの撮影をしようとした。

「じゃあ、お前にはあるのか?」

 監督に言い返された泉谷は、無言でその場面の撮影を続けたという。日本に2時間ドラマを定着させた名作だが、ソフト化も再放送も実現していない。

 ドラマが実際の事件に影響を与えたとされたのは、「必殺仕置人」(73年、朝日放送)と「ギフト」(97年、フジテレビ系)の2本である。

 まず「必殺──」は、殺人事件の容疑者が取り調べ中に番組の影響をほのめかした。局やスポンサーは打ち切りを検討したが、容疑者のひと言で事態は急展開する。

「俺はテレビに影響されるほどバカじゃねえ!」

 関与がなかったことが証明され、続く「助け人走る」(73年)や「暗闇仕留人」(74年)と、一時的に「必殺」の2文字は自重したが、のちの「必殺仕事人」(79年)につながるロングランシリーズになった。

 一方、木村拓哉主演の「ギフト」は、番組終了後に悲劇が起きる。劇中でキムタクが使うバタフライナイフに憧れた中3の少年が、女性教諭を刺殺。ローカル局での再放送は即刻、打ち切られ、DVD化も見送られる形となった。

「闇に消えた「放送禁止映像」を大追跡!(2)<ドラマ篇>「もう誰も愛さない」での衝撃シーンを伊藤かずえに直撃」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 11/24号伊藤かずえもう誰も愛さない放送禁止相棒エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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