ホワイトボードにNR……どういう意味? 使い方のポイントと例文【スグ使えるビジネス用語集】

フレッシャーズ

社内スケジュール管理用のホワイトボードに「NR」の文字を見て、どういう意味だろう? と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。ビジネスでよく聞くNRですが、用法や用途を誤るとビジネスの場にはふさわしくないこともあります。そんな「NR」についてご紹介します。

■ビジネスで使う「NR」の意味とは?

NR(エヌアール)とは「No Return」の略称で「直帰(ちょっき)」を意味します。たとえば、客先に出向いた後、ただ報告書をまとめるために帰社後残業することは、あまり効率的とは言えません。それよりもまっすぐ自宅に戻り、移動時間など浮いた時間を活用して報告書をまとめることで企業、従業員の双方にメリットが生まれることも。このようなケースにおいて会社に戻らず出先から帰宅することを「NR」と呼ぶのです。

NRの他にも、出勤前に取引先のもとへ出向いてから出社する「直行=GS(Go Straight)またはGD(Go Direct)」があります。

■「NR」の使い方におけるポイントとは?

NRという略称は実は和製英語です。「会社へ戻らない」という意味で直帰ですが、本来の英語の意味からすると「もう戻らない=故人」や「戻せない=返品不可」と訳されるのが一般的であり、使い方によっては不謹慎な表現になることも考えられます。

また、基本的にスケジュール管理用の略語として文字に記載されることがほとんどです。いくら社内であっても「○○課長は本日NRされました」などと口語で表さず、「○○課長は本日退社されました(直帰しました)」と正しい日本語で表現することが大切です。

■「NR」の例文とは?

NRは次のようなイメージで使われます。
<例文1>
・(打ち合わせにて)
A「明日の商談は○○市だから、直帰の予定だ。スケジュールに入れてもらえるかい?」
B「了解しました」(チームのスケジュールボードに 「○○市で商談 NR」と記入)
※基本的に口頭でNRと表現することはありません。

<例文2>
・「NR」の悪用・多用はよくない
※共有スケジュールに「NR」と記述すれば直帰できる企業も多いようですが、このシステムを悪用すると、実績が積めないまま、さぼり癖だけが蔓延する可能性もあります。

繰り返しになりますが、NRはおもに日本で使用される和製英語ですので、海外の取引先への企業メールなどには記載しないように注意しましょう。

また、日本では一般的な略称であるものの、企業によってはあまり好まれない表現かもしれません。あくまで周囲の社員の動向や社風に合わせてうまく活用しましょう。

文・学生の窓口編集部

「ホワイトボードにNR……どういう意味? 使い方のポイントと例文【スグ使えるビジネス用語集】」のページです。デイリーニュースオンラインは、スグ使えるビジネス用語集ビジネス用語一般常識新社会人社会人カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧