妊婦さんが知っておきたい胞状奇胎 赤ちゃんの為に知っておきたい実態
胞状奇胎という言葉を聞いたことがあるという方はあまりいないのではないのでしょうか。妊娠成立時の受胎に異常がともなうことによって現れる疾患で、日本では約500妊娠に1回見られるそうです。今回はそんな胞状奇胎について見ていきましょう。
要チェック項目 □胞状奇胎は妊娠時の受胎異常である □正常な胎児に成長することはない □胞状奇胎が確認されたら速やかに摘出する胞状奇胎とは
絨毛性疾患の一種 胞状奇胎は絨毛性疾患の一種として知られています。妊娠すると胎盤が形成されていきますが、絨毛組織とは胎盤を構成する細胞のことを言います。 この絨毛細胞から発生する病気のことを、絨毛性疾患と総称しており、大きく分けると異常妊娠の1つである胞状奇胎、および胞状奇胎後に発生する腫瘍である侵入胞状奇胎(侵入奇胎)、そして悪性腫瘍である絨毛癌の3タイプに分類されます。
ぶどうっ子 胎盤は赤ちゃんがそこで育つベッドのようなものですが、ベッドを覆っているふわふわの絨たんのようなイメージがあるので絨毛組織と言われています。 そして、胞状奇胎とは、絨毛組織が水ぶくれ(嚢胞状化)を起こし、ブドウの実のように増殖したもののことを言います。 かつてはかなり悪化してから発見されることが多かったのでこのように言われていましたが、現在では検査技術向上により、早期に発見することが可能となっています。胞状奇胎が起こる原因原因不明 胞状奇胎が起こる原因については、現代医学をもってしてもいまだによく分かっていません。親から子へと遺伝する疾患でもないということです。
発生のメカニズム 通常の妊娠は、精子と卵子双方の染色体22本と、それぞれの性染色体が受精することによって、46本の染色体ができます(このことを2倍体といいます)。 胞状奇胎は、妊娠時の受精異常によって起こります。 何らかの原因で母親の卵子由来のDNAが消失し、父親側のDNAだけが残ることによって起こる「全胞状奇胎」と、父親からの精子2つと、母親からの卵子1つが受精した3倍体から発生する「部分胞状奇胎」があります。 いずれの場合においても正常な胎児(2倍体)が成長することはないということです。胞状奇胎の診断、症状
診断 胞状奇胎の診断は、妊娠反応が陽性である場合に、内診台でのエコー(超音波)検査を行うことで診断されます。 妊娠2ヶ月頃から3ヶ月頃になれば、子宮内に特徴的な影となって現れることから発見されることになります。ただし、エコー検査のみだと、流産と間違えてしまうリスクもあります。 そのため、胞状奇胎が疑われる場合には、血液中や尿中のhCGという妊娠性ホルモンの検査を行います。確定診断には、手術後の子宮内容物の病理検査を行うことになります。
腫瘍マーカー 先述した血液検査や尿検査を行う際には、腫瘍マーカー検査が重要となります。腫瘍マーカーにもたくさんの種類がありますが、胞状奇胎の場合にはhCGというホルモンがマーカーの役目をしてくれます。 正常妊娠よりも異常高値になることが多いです。 胞状奇胎妊娠がある場合には、hCGの数値が正常妊娠より一般 に高い傾向が見られます。ちなみにこの数値は、胞状奇胎の診断の時だけではなく、治療がうまくいったかどうかの判定にも一役かってくれることになります。
新しい検査法について かつての胞状奇胎の確定診断は、先述したように胞状奇胎除去術という手術を行った後に、摘出した子宮内の内容物を病理検査することによって診断されていました。 しかし、2011年に絨毛性疾患の取り扱い規約が改訂されたことにより、胞状奇胎についても顕微鏡的診断(組織学的診断)で診断することが可能となりました。 これによって、従来よりも早い時期に妊娠の異常が発見されることが可能となり、絨毛構造が2mmに達する前でも胞状奇胎と診断されるようになりました。
症状 胞状奇胎の症状としては、吐き気などのつわりに似た症状や、性器からの出血や腹痛といった、妊娠初期に現れるような症状がみられることがありますが、実際には胞状奇胎特有の症状といったものは見られないということです。胞状奇胎の治療法胞状奇胎除去術 胞状奇胎の治療は、今後の妊娠の希望がる場合には流産の場合と同様で、子宮内容物の除去手術が行われます。 もし40代以降の女性で、以後の妊娠を希望しない場合には、子宮全摘で胞状奇胎ごと取り除くこともあります。なぜかというと、40歳以上になると、胞状奇胎を除去した後も、絨毛癌を起こしやすいからです。胞状奇胎の予後手術後に定期的に通院して、hCGの数値が順調に経過していけば、およそ6ヶ月で次の妊娠が可能ということです。妊娠の兆候があったら必ず検査を受けましょう胞状奇胎は、500妊娠に1回見られるということなので、それほど珍しい疾患という訳ではありません。 ただ、早期に治療を行わないと手術の際の出血のリスクが増えるなど、リスクも高くなるため妊娠の兆候があったら必ず検査を受けてくださいね。 (監修:Doctors Me 医師)
要チェック項目 □胞状奇胎は妊娠時の受胎異常である □正常な胎児に成長することはない □胞状奇胎が確認されたら速やかに摘出する胞状奇胎とは

絨毛性疾患の一種 胞状奇胎は絨毛性疾患の一種として知られています。妊娠すると胎盤が形成されていきますが、絨毛組織とは胎盤を構成する細胞のことを言います。 この絨毛細胞から発生する病気のことを、絨毛性疾患と総称しており、大きく分けると異常妊娠の1つである胞状奇胎、および胞状奇胎後に発生する腫瘍である侵入胞状奇胎(侵入奇胎)、そして悪性腫瘍である絨毛癌の3タイプに分類されます。
ぶどうっ子 胎盤は赤ちゃんがそこで育つベッドのようなものですが、ベッドを覆っているふわふわの絨たんのようなイメージがあるので絨毛組織と言われています。 そして、胞状奇胎とは、絨毛組織が水ぶくれ(嚢胞状化)を起こし、ブドウの実のように増殖したもののことを言います。 かつてはかなり悪化してから発見されることが多かったのでこのように言われていましたが、現在では検査技術向上により、早期に発見することが可能となっています。胞状奇胎が起こる原因原因不明 胞状奇胎が起こる原因については、現代医学をもってしてもいまだによく分かっていません。親から子へと遺伝する疾患でもないということです。
発生のメカニズム 通常の妊娠は、精子と卵子双方の染色体22本と、それぞれの性染色体が受精することによって、46本の染色体ができます(このことを2倍体といいます)。 胞状奇胎は、妊娠時の受精異常によって起こります。 何らかの原因で母親の卵子由来のDNAが消失し、父親側のDNAだけが残ることによって起こる「全胞状奇胎」と、父親からの精子2つと、母親からの卵子1つが受精した3倍体から発生する「部分胞状奇胎」があります。 いずれの場合においても正常な胎児(2倍体)が成長することはないということです。胞状奇胎の診断、症状

診断 胞状奇胎の診断は、妊娠反応が陽性である場合に、内診台でのエコー(超音波)検査を行うことで診断されます。 妊娠2ヶ月頃から3ヶ月頃になれば、子宮内に特徴的な影となって現れることから発見されることになります。ただし、エコー検査のみだと、流産と間違えてしまうリスクもあります。 そのため、胞状奇胎が疑われる場合には、血液中や尿中のhCGという妊娠性ホルモンの検査を行います。確定診断には、手術後の子宮内容物の病理検査を行うことになります。
腫瘍マーカー 先述した血液検査や尿検査を行う際には、腫瘍マーカー検査が重要となります。腫瘍マーカーにもたくさんの種類がありますが、胞状奇胎の場合にはhCGというホルモンがマーカーの役目をしてくれます。 正常妊娠よりも異常高値になることが多いです。 胞状奇胎妊娠がある場合には、hCGの数値が正常妊娠より一般 に高い傾向が見られます。ちなみにこの数値は、胞状奇胎の診断の時だけではなく、治療がうまくいったかどうかの判定にも一役かってくれることになります。
新しい検査法について かつての胞状奇胎の確定診断は、先述したように胞状奇胎除去術という手術を行った後に、摘出した子宮内の内容物を病理検査することによって診断されていました。 しかし、2011年に絨毛性疾患の取り扱い規約が改訂されたことにより、胞状奇胎についても顕微鏡的診断(組織学的診断)で診断することが可能となりました。 これによって、従来よりも早い時期に妊娠の異常が発見されることが可能となり、絨毛構造が2mmに達する前でも胞状奇胎と診断されるようになりました。
症状 胞状奇胎の症状としては、吐き気などのつわりに似た症状や、性器からの出血や腹痛といった、妊娠初期に現れるような症状がみられることがありますが、実際には胞状奇胎特有の症状といったものは見られないということです。胞状奇胎の治療法胞状奇胎除去術 胞状奇胎の治療は、今後の妊娠の希望がる場合には流産の場合と同様で、子宮内容物の除去手術が行われます。 もし40代以降の女性で、以後の妊娠を希望しない場合には、子宮全摘で胞状奇胎ごと取り除くこともあります。なぜかというと、40歳以上になると、胞状奇胎を除去した後も、絨毛癌を起こしやすいからです。胞状奇胎の予後手術後に定期的に通院して、hCGの数値が順調に経過していけば、およそ6ヶ月で次の妊娠が可能ということです。妊娠の兆候があったら必ず検査を受けましょう胞状奇胎は、500妊娠に1回見られるということなので、それほど珍しい疾患という訳ではありません。 ただ、早期に治療を行わないと手術の際の出血のリスクが増えるなど、リスクも高くなるため妊娠の兆候があったら必ず検査を受けてくださいね。 (監修:Doctors Me 医師)