天才テリー伊藤対談「大村崑」(1)自伝を書いたのは妻の勧めがあって (2/2ページ)
大村 そのあともその病院に行く時には、いつもカルテがいちばん上に置いてあって、結局、一度も待つことがなかったです。
テリー そりゃあ、憧れの人は待たせられませんよ。今は、片平なぎささん主演のテレビドラマ「赤い霊柩車シリーズ」も大人気じゃないですか。僕も欠かさず観させてもらってます。
大村 ああ、最近はあのドラマのおかげで、小学生からも「(役名の)秋山さん」って呼ばれることもありますね。「何で知ってるの?」って聞いたら「お母ちゃんと観てる」と。せっかくだから「よし、サインしてあげよう」と言うたら「いらん」(苦笑)。
テリー アハハハハ! そのやり取りが、すでにコントですよ。
大村 まァ、そんなことでも、こんな年になって子供から声かけてもらえるのは、ありがたいです。ずっとお笑いの仕事をさせていただいたおかげですね。
テリー これまでの半生を振り返った自叙伝「崑ちゃん」を読ませてもらいましたけど、これ、おもしろすぎますよ。載ってる一つ一つのエピソードが、本当にお宝みたいな内容で。
大村 うれしいね。あの本は、妻に書くことを勧められたのがきっかけだったんです。妻はもともと、兵庫県の六甲辺りに住んでたお嬢さんで、ふだんは自分からあまりものを言わない人だったんですよ。だから僕は喜劇役者のメンツにかけて、彼女に毎日いろんなエピソードを話して「目じりにシワができるから、もうやめてください」って言うぐらい笑わしていたんです。
テリー それ、ステキじゃないですか。
大村 で、「そんなにおもしろい話があるなら、メモしておいて、自分で本を書かれたらどうなの?」って昔から言われていたのを、やっと重い腰を上げたという感じです。そんな妻も、今じゃ僕以上にしゃべるようになって、逆に僕が聞き役になってますけどね(笑)。
テリー いや、これは奥さんに感謝しなくちゃ。この内容だと、まだまだすごい話が残っているんじゃないですか?
大村 カットした話、たくさんあるからね。「売れたらパート2を」って、出版社も言ってくれているから、この対談で大いに盛り上げてもらわないと(笑)。
テリー ハハハ、そんなプレッシャーをかけないでくださいよ(苦笑)。