栗きんとんのあの色です。新春を呼ぶお目出度い伝統色「支子(くちなし)色」を紹介 (2/3ページ)
くちなしで染めた栗きんとんは、おめでたい「金の団子」
お正月のおせち料理に欠かせない「栗きんとん」。黄金色の塊をかたどることで、「金の団子」や、「金の布団」とも呼ばれ、商売繁盛、金運上昇を願って食べるおめでたい食べ物ですね。この栗きんとんの色は、まさにくちなしの実で染めるのです。
くちなしの実って集めるとこんな宇宙人の集まりみたいになるんです(笑)
果肉はこんなに鮮やかな橙色。きれいな黄金色に染まるのが分かります!
あまりに鮮やかな黄色に染まるので、平安時代には皇太子の禁色である「黄丹」(おうに)と色合いが似ていることから、この支子(くちなし)色も禁色として一般人は身に着けることができなかったのです。