小池百合子 逆境ハネ返し「突破の女王」!!(9)CMが支えたイメージ戦略 (2/2ページ)

アサ芸プラス

「・ボク(小沢一郎)が永田町で嫌われるわけ 

 先送りしない 先見性がある 主張が一貫している(ネガティブのネガティブはポジティブ)

 妥協しない 言い訳をしない 決断する 本当のことを言う 愛想がない 官僚を使いこなす 言動一致 おもねらない 言葉が少ない 小鳥が好き アメリカとわたり合える 怨念に興味がない 数字に強い

 ・それでも、だれがやっても同じだとおおもいですか」

 が、ポスターになると、車で通る時にはその量のコピーは読めない。では、どんな方法ができるのか。

 小池は、自分の温めていた案を代理店の担当者に話し、自由党のキャンペーンCM「小沢一郎が永田町できらわれるワケ。編」とした。小池自ら、CMの絵コンテまで書いた。

 朝、小沢が洗面所で体をほぐす姿に、小沢が永田町で嫌われる理由がマンガの吹き出しのように次々と現れ、画面を埋め尽くす。

 歯磨きをし、髭を剃り、ネクタイを締めたところで小沢は、それらの文字をハンカチでさっと一掃。シャキッとしたところで、センターに大きく「自由党」のキャッチが映し出される、というものだった。

 最後のシャキッとするシーンでは、小沢自身が両手で自分の頬を叩くといったことを考えて、そのとおりにした。いいCMに仕上がった。その頬を叩くコミカルな仕草は、子供の間では流行ったらしい。

 小池の考案したCMの効果もあり、この参院選で、自由党は、比例で520万票を獲得、選挙区1人、比例区で5人の、合わせて6人の当選者を出した。マスメディア出身である、小池の本領発揮であった。

大下英治(作家):1944年、広島県生まれ。政治・経済・芸能と幅広いドキュメント小説をメインに執筆、テレビのコメンテーターとしても活躍中。政治家に関する書籍も数多く手がけており、最新刊は「挑戦 小池百合子伝」(河出書房新社)。

「小池百合子 逆境ハネ返し「突破の女王」!!(9)CMが支えたイメージ戦略」のページです。デイリーニュースオンラインは、自由党週刊アサヒ芸能 2016年 12/1号大下英治小池百合子小沢一郎社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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