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本好きリビドー(132) (2/2ページ)

週刊実話


 そこで読みたいのが、大河ドラマ鑑賞の予習となりそうな『戦国の女城主 井伊直虎と散った姫たち』(徳間書店830円+税)だ。井伊家の息女として生まれながら、なぜ男性名を名乗り家督を継がなければならなかったのか、激烈な時代をどう切り抜けたのか、などが詳細につづられている。
 この時期になると大河ドラマ関連書籍は数多く刊行されるが、手頃な文庫サイズでありながら、直虎の出自・家族・井伊家の歴史に至るまで中身は厚く、戦国武将としては知名度の低い直虎を知るには最適な1冊といえよう。
 その他にも、戦国に散った13人の姫たちの一生も取り上げている。織田信長の妹として有名なお市の方、細川家の奥方だったガラシャ夫人をはじめ、鍋島藩を生んだ賢女・慶?尼、豊後国(現在の大分県)の大友宗麟の元で薩摩軍と戦った妙林尼といった、男たちを支えて生きた人々にも焦点を当てている。歴史に埋もれた女丈夫や女傑の生きざまが、まざまざと伝わってきて、おもしろく読める本だ。
 著者は歴史探偵家の高橋伸幸氏。分かりやすく、かつ説得力のある内容で、ドラマ鑑賞のお伴として重宝できそうだ。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)
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