【プロ野球】プロテクト漏れは誰だ!? FA裏の密かな攻防戦!「FA人的補償」で活躍した選手を振り返る
プロ野球界はストーブリーグの真っ只中。FA宣言をした選手の動向が気になるが、移籍が決まった選手の人的補償が誰になるのかもちょっと見逃せない
(人的保障の発生はFA選手の前球団の年俸順がAランク、Bランクの場合のみ)。
FAの移籍先球団がプロテクトできる選手は28名と限りがある。過去に人的補償で活躍した選手がどれくらいいるのか調べてみた。
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■「ギッタンギッタン」に古巣を見返したユウキ(近鉄→オリックス)
ユウキ(田中祐貴)は2001年オフに近鉄へFA移籍した加藤伸一の人的補償としてオリックスに移籍。
古巣の近鉄に対して「ボロボロのギッタンギッタンにして見返してやりますよ」との宣言通り、翌2002年は2試合連続完封を含む7連勝を達成。「サタデーユウキ」として名を馳せた。
2004年には、近鉄とオリックスの球団合併に伴う選手分配ドラフトを経て再びオリックスに所属。FAのプロテクト漏れや球団再編の波をモロに受けた選手といえよう。
■勝利の方程式の一角を担った一岡竜司(巨人→広島)
一岡竜司は2013年オフに巨人へFA移籍した大竹寛の人的補償として広島に移籍した。
2014年は勝ちパターンのリリーフとして31試合に登板。2勝、2セーブ、16ホールド、防御率0.58と大活躍。ケガによる離脱もあったが、現在でも貴重なブルペン陣のひとりとして存在感を発揮している。
■あっと驚くビッグネームたち
2005年の江藤智(豊田清のFA移籍に伴う人的補償、巨人→西武)、2006年の工藤公康(門倉健のFA移籍に伴う人的補償、巨人→横浜)、2012年の馬原孝浩(寺原隼人のFA移籍に伴う人的補償、ソフトバンク→オリックス)などは、全盛期を過ぎていたとはいえ、そうそうたる実績を誇るビッグネーム。
特に江藤と工藤のふたりは、自身がFA移籍を経験した後に、さらに他選手のFA移籍に伴う人的補償にもなった珍しい事例だ。
■古巣に「凱旋」した脇谷亮太(巨人→西武→巨人)
脇谷亮太は2013年オフに巨人へFA移籍した片岡治大の人的補償として西武に移籍。
西武時代の2年間は、内野と外野の両方の守備をこなし、打撃でも「つなぎの打順」からクリーンナップまで幅広く活躍。特に2015年は、118試合に出場して打率.294の好成績を残した。
2015年オフに自身のFA権を行使し、古巣の巨人に復帰。ちなみに、過去にFA人的補償による移籍を経験した選手による初のFA移籍の事例となった。
文=サトウタカシ (さとう・たかし)