奈良の山奥で行われる「赤ちゃんの命を守る試験」 研究所まで行って気づいたこと (2/3ページ)

東京バーゲンマニア

気になって思わず、

「これなんですか...?」

と山辺さんに尋ねてみると、創業者が1953年に作ったベビーカー「トラベルカー」だそう。確かに、広げるとベビーカーになります。畳むと片手で運べてコンパクトでとても便利そう!

ですが、赤ちゃんの安全性などは考慮されていなかったため、製品化には至らなかったいわば"幻のベビーカー"。安全でないから売らないというのは、創業当時から「安全性」を重視していた動かぬ証拠とも言えます。

さらに、今では主流になっている座面が高めの"ハイシート"ベビーカーも国内ではアップリカが先駆けて発売したそうです。

「地面との距離が遠いほうが、地面からの熱やほこりから赤ちゃんを守れますし、赤ちゃんを抱き上げる際のママへの負担も軽くなります。赤ちゃんの安全性・快適性とママたちのニーズを考えて生まれた商品です」

発売当初は、その珍しさからハイシートは重心が高く危ないのでは? ともいわれたそうですが、今では他社でもハイシートがメジャーになっているとか。まさにベビーカーのパイオニアともいえるエピソードですね。

さらに奥に進むと、ド派手なベビーカーが目に入りました。ミラノに店舗を構えていたときの展示用の特別なベビーカーだそう。普段の製作作りでは挑戦できない機能性"度外視"のかっこいいベビーカーです。海外にも店舗を構えるほどの一流メーカーだということが伝わってきます。

テスト用のダミーは1億円

ベビーカーでアップリカの歴史をおさらいしたところで、いよいよ衝撃テストの見学です。

衝撃テストを見る前に、テストに使うダミーについて説明を受けます。ダミーとは衝撃テストの時に使う人形のこと。ずらりと並んだダミーは、それぞれ新生児から1歳、1歳半、3歳、6歳と大きさ別になっていて、頭や胸、首などに衝撃の度合を計測する"センサー"が埋め込まれています。

ダミーにも法律で定められた規格があるので、衝撃テストを行うごとにダミーが規格に沿っているかテストするそうですよ。テスト前のテスト、なんだか不思議ですね。

ダミー1体にもかなりのお金がかかっているそう。

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