奈良の山奥で行われる「赤ちゃんの命を守る試験」 研究所まで行って気づいたこと (3/3ページ)

東京バーゲンマニア

昔の規格では、新生児ダミーにはセンサーがついていなかったためより細かく安全性を実験するためアップリカでは独自でダミーを開発。その新生児ダミーは開発費を含めると約1億円(2001年当時)......! もはや感服です。

ドンッ! シューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いよいよ衝撃テストの現場に突入です。

中に入ると、大きな装置が目に飛び込んできました。でも、CMで見るような車が壁に激突する装置とはイメージが違います。車はなく、大きなカートのようなものの中に車のシートのようなものが設置されていて、そこにチャイルドシートが着けられています。

ここでの衝撃テストは車を壁にぶつけるのではなく、高圧ガスで行っています。空気をギューっと圧縮し、実験装置に衝撃を与えます。ピストンが押し出された瞬間に衝撃が加わるということです。

今回はベッド型に設置したチャイルドシートに3.4キログラムの新生児ダミーをのせて、車が55キロで壁に正面衝突したときの衝撃テストをします。

10秒前からカウントダウンが始まり、3、2、1!

ドンッ! シューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一瞬にして実験装置が奥に吹き飛んでいきました。目で追えないほどの速さです。

「事故では、赤ちゃんにこんなに強い力がかかってしまうのか...」

実際に目の当たりにすると、その衝撃の大きさにショックを受けると同時にチャイルドシートの必要性を感じます。人間の抱っこではとてもカバーできるものではありません。

1回のテストにも時間と費用が掛かってしまうので、今回の見学では1度だけでしたが、このような実験を様々な月齢のダミー、チャイルドシートの向き、衝突も前後、側面と色々なパターンでテストします。

研究所のテストをみると、プレスセミナーではあまりピンと来なかった開発担当・河野さんの苦労話がとてもリアルに想像できます。「フラディア グロウ ISOFIX」もこうした厳しいテストを繰り返して誕生したのですね。

実験場をあとにしながら、アップリカの熱い思いに感心しきっていると、山辺さんからこんな言葉が。

「創業者は『他人の赤ちゃんを命をかけて守ろうという気持ちがないといけない』と言っていたとも聞いています」

将来、子どもが生まれたらアップリカ製品を検討します(今のところ予定はありませんが...)。

「フラディア グロウ ISOFIX」はデラックス(シェード・フットレストつき)が7万4520円、スタンダードが6万9120円です。

詳細は公式サイトへ。

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