国内GI馬8頭が参戦「香港国際競走」4レースを渾身予想!(1)香港Cは内枠有利枠順は要チェック (2/2ページ)

アサ芸プラス

昨年のエイシンヒカリこそ自慢のスピードで、14頭フルゲートの11番ゲートから逃げ切ったが、2桁枠の勝ち馬は11年ぶりのことで、2着、3着馬は内側の3番、2番ゲートだった。枠順も要チェックだろう。

 今年の「香港カップ」には、昨年の覇者エイシンヒカリのほか、秋の天皇賞馬モーリスや同3着のステファノス、エリザベス女王杯を制したクイーンズリング、GI2勝のラブリーデイの5頭が参戦する。

 スポーツ報知の関東本紙担当で、海外競馬に詳しい牧野博光記者が話す。

「昨年『香港マイル』を制したモーリスですが、今年は芝2000メートルの『香港カップ』に出走します。秋の天皇賞で2000メートルの距離不安を一掃。コンビを組んだムーア騎手は昨年の香港マイルでも勝利に導いているので、今回も自信を持っていました。それでも頭狙ってみたいのはエイシンヒカリですね。1週前の調教の動きがよく、そのキック力は迫力満点でした」

 ただ、気性の勝るタイプだけに、レースの前がポイントになるという。

「昨年の天皇賞・秋は9着に敗れましたが、東京競馬場は地下馬道が長すぎる。6月の英国GIプリンスオブウェールズS(6着)では、女王陛下の前で常歩をさせられて消耗してしまった(笑)。その点、パドックからコースまでが近い香港は問題ない。ここがラストランとなるエイシンヒカリとモーリスのワンツーばかりか、日本馬での上位独占もあると思います」

 クイーンズリングの吉村調教師は「エリザベス女王杯のあともガタッときていない」と意欲的で、坂路での調教を開始。デムーロ騎手の継続騎乗も心強い。

 15年4月のGIクイーンエリザベス2世C(香港2000メートル)で2着だったステファノスは、藤原英調教師が「見た目も反応もよかった。状態はいちばんいい。コースは合うと思うし、あとはいろんな要素がかみ合えば」と話していたという。牧野記者が続ける。

「枠順や展開、当日の天気と馬場などの要素は、どの陣営も気になるところ。ラブリーデイの池江調教師は『この馬にとってのポイントは馬場でしょう。良馬場でやらせたい』と、天気を心配していましたね」

 前出・秋山氏も「モーリスは堅い本命候補」と見ているが、有力馬として地元香港勢からブレイジングスピードの名前をあげる。

「昨年4月のQE2世Cでステファノスを下しています。前走5着に敗れているので、人気を下げるようなら狙い目かと思います」

「国内GI馬8頭が参戦「香港国際競走」4レースを渾身予想!(1)香港Cは内枠有利枠順は要チェック」のページです。デイリーニュースオンラインは、香港国際競走週刊アサヒ芸能 2016年 12/15号モーリスエイシンヒカリ競馬スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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