お肌のトラブルの対処法と“かゆみ”に潜む重大病(1) (2/2ページ)

週刊実話

これまでは原因不明とされてきたが、オピオイドの存在の発見により、ナルフラフィン(カッパーオピオイド受容体作動薬)の効用も確認されています」

 木下院長によれば、はっきりしたメカニズムは分かっていないが、胃、肝臓、腎臓、膵臓がんも、かゆみの原因になるといい、症状の報告は多いという。また、がん細胞がかゆみを起こす何らかの問題を起こしているとも考えられ、がんの摘出によって、かゆみが治まったという例もある。
 「難治性のかゆみと診断されたら、内臓悪性腫瘍のチェックも必要です」
 と木下院長は言う。

 他にも、HIV感染症、甲状腺機能異常症、血液の病など、難治性のかゆみを生じさせる病気は数多くある。そのため病気の特定も難しく、医療機関には原因不明のかゆみに苦しむ患者が多く訪れる。
 「難治性のかゆみと病気の関係は、まだはっきりと解明されていないことも多く、世界中で研究が進められています。ただ、いずれにしても、かゆみは身体からの危険信号と言っていいでしょう」(医療関係者)

 ところで、かゆみと言えば、一般的には乾燥肌によるものを指す。これを専門家に分かりやすく解説してもらうと「皮膚から水分が蒸発してしまった状態」だそうだが、因果関係で説明すると次のようになる。
 「肌から水分が蒸発してなくなると、刺激に対するかゆみの“闘値”が低くなります。その要因は、アトピー性皮膚炎などの遺伝的な体質や、加齢からくるもの、あるいは石鹸などの化粧品類からくる後天的なものも考えられます。いずれにせよ、きちんと診断を受けた上で、それに沿った治療をすることが大切です」(同)

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