【帰ってきたアイドル親衛隊】デビュー作で素晴らしい演技を見せてくれた薬師丸ひろ子 (1/2ページ)
自分が小学生の頃は、映画のチラシを集めるのが流行っていた。映画も見ていないのに映画館にチラシを貰いにだけ行くのなんて当たり前だった。そんな時に手にしたチラシの中に『野性の証明』があり、何が引っかかったかわからないが、かなり興味を持ってしまった。さっそく地元の映画館に観に行ったのだが、ここに出演していた少女が素晴らしすぎた。それが薬師丸ひろ子である。デビュー作とは思えない演技を見せて、子供ながら感動したことを覚えている。
私に強烈な印象を植え付けてくれた薬師丸だが、1980年に2作目の出演となる映画『翔んだカップル』に主演をし、81年には映画『セーラー服と機関銃』に主演することになり、しかもこれまで女優一本だった薬師丸は、歌手として『セーラー服と機関銃』の主題歌を歌うことになった。
これまで映画のみだったことで、薬師丸を生で見ることは不可能に近かったが、歌うことによって、ようやく公の場に出演することになったのだ。その手始めとして新宿のALTAで主題歌発表イベントが行われるということで、さっそく出向いてみたのだが、新宿駅前の広場には人人人。まるで通勤ラッシュの満員電車のような混雑だった。近くに寄ることなんて到底できなくて、セーラー服を着ている薬師丸を遠目で確認することしかできなかった。それでも生で観れた喜びはハンパでは無かった。
その後にシングル『セーラー服と機関銃』が発売され、『ザ・ベストテン』(TBS系)に出演することがわかり、TBSに行って出待ちをすることにした。この日は私と同じ考えだった人も多くいて、TBSの玄関前は異常なほど人がいて、出待ちとしては厳しい現状になっていた。番組が終了してしばらくすると、ようやく出てきたのだが、ひとりで来ている私は、その人波に飲まれてしまい、近くに寄る事すらできなかった。そこで大声で「ひろ子ちゃ〜ん」って叫ぶのが精一杯だった。また次があると思ってこの日は諦めて帰ったのだが、次の週以降は薬師丸が番組に出演することも無く、出待ちで会う夢は叶わないまま終わってしまった。
薬師丸とは縁の無いまま終わってしまうのではと思っていたが、数年後に映画『メイン・テーマ』の舞台挨拶に出演することがわかり、この日はセンター最前列で観ることができた。