たまに見る「大慶」の意味とは? 大慶の使い方と例文をチェック! 【もう間違えない! 定番ビジネス敬語集】

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手紙の挨拶文の中には慣用的な表現がいくつもありますが、「大慶」もそのひとつです。大きな喜びを意味する言葉でかしこまった表現なので、日常会話よりも手紙などで多く使用されています。特にビジネス文章では今なお使用される表現であり、ビジネスマンとしては知っておきたい用語のひとつと言えます。この機会に「大慶」の意味を理解し、例文などから正しい使い方をマスターしましょう。

■大慶の意味とは?

大慶は大きな喜び、非常にめでたい、非常に喜ばしい、という意味の言葉です。その大慶は個人やビジネスの手紙文でかしこまった表現、儀礼的な表現として使用されることがほとんどで、ある状態について自分の喜びを伝える言葉といえます。例えば、相手の会社やお店が繁盛している状態(実際にそうでなくてもよい)に対して大慶を使うと、その状態が自分にとって大きな喜びであることを示せるでしょう。

■大慶の使い方とは?

個人やビジネスに関わらず、手紙文の場合には慶賀を示す慣用表現が一般的に使用されます。個人の手紙の場合は相手が元気で生活していることに対するお祝いの慣用表現が使われますが、その際に大慶も使われるのです。例えば、「○○先生にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます」という表現が一般的ですが、「ご健勝のことと大慶に存じます。」とするケースも少なくありません。
ビジネスの場合では、ビジネス文章の始めの挨拶文として、相手の会社の繁盛などを喜ぶ慣用表現を入れるのが一般的で、その際に大慶が少なからず使用されています。例えば、「貴社ますますご隆昌のこととお喜び申し上げます」という表現が一般的ですが、「ご隆昌のことと大慶に存じます」も多くみられます。大慶を使うとかしこまった表現として受け止められやすいので、儀礼文書に適しているといえるでしょう。

■大慶の使い方の実例


大慶の使い方としては、大慶を単独で使うタイプと、「大慶至極」の四字熟語で使うタイプに大きく分かれます。

<例文>
・「謹啓 貴社ますますご隆昌のことと、大慶に存じます。」・「拝啓 残暑の候、貴社ますますご清栄の段、大慶に存じます。」

以上のように大慶の使用はビジネス文章の冒頭の挨拶文で使用されるケースが多いですが、中でも「大慶に存じます」の表現が多くみられます。また、「お慶び申し上げます」などの表現が一般的に使用されますが、「段」や「由」とともに「大慶に存じます」を使うと、引き締まった印象の文に感じられるでしょう。
また、「大慶の至りに存じます」の表現も使われており、個人の手紙などでも見られます。

<例文>
・「貴社ますますご隆盛の由、大慶至極に存じます。」
・「貴社に於かれましては『定年後の生き方』のご発刊の由、大慶至極に存じ上げます。」

「大慶至極」の四字熟語で使用されるケースも少なくありません。「至極」は「この上ない」という意味であるため、大慶至極は「この上なくめでたい」、「この上なく喜ばしい」という意味になります。大慶を単独で使用するよりも強い表現になりそうですが、漢文調の印象が強くなるためより改まった感じになりやすいでしょう。

個人やビジネスの手紙では挨拶文が必要になりますが、その中で相手の状態に対して自分の喜びを伝える言葉として「大慶」が慣用表現として使用されます。やや漢語調になり少し硬いイメージもありますが、かしこまった感じ、改まった感じを伝えたい場合などに大慶を使用してはどうでしょうか。


文・学生の窓口編集部

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