年末カウコンから”老害マッチ外し”を決断したジャニーズの思惑

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 ジャニーズ事務所所属アーティストの年越しライブ、『ジャニーズカウントダウンライブ2016-2017』が今年も開催される。それにともない出演者が発表されたのだが、その中に大ベテランの近藤真彦(52)の名前はない。これを受け、ジャニーズファンは歓喜の声を挙げているという。ジャニーズの一時代を築いた往年のアイドルに、何が起きているのだろうか。

 ジャニーズカウントダウンライブといえば、通称“カウコン”でジャニーズファンから親しまれる年越しイベント。今回は東京ドームを舞台に、TOKIOやKinKi Kids、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2らの出演が決定している。番組は編集を含んで12月31日午後11時45分から深夜0時45分まで放送されるなど、ジャニーズファンにとっても欠かせない年越しの一大イベントとなっている。

 しかし、ジャニーズファンにとっての目当ては、やはり若手のジャニーズタレントだ。先輩勢は、いくらこれまでの功績があっても、今のジャニーズファンからは煙たがられる存在なのだという。中でも近藤は、自身がデビュー35周年を迎えた、2年前の2014-2015のカウコンでメインを張り、半ばソロコンサート状態になったことが尾を引いている。若手勢は全てサポートに回るようなコンサート構成がファンの反感を買い、チケット返金を求める声があがる程の大騒動になった。以降、近藤のカウコン出演には、ジャニーズファンも拒否反応を示しているのだという。

「去年は、近藤が『NHK紅白歌合戦』の大トリを務めることもあってカウコンの出演は見送りとなりましたが、今年はさすがに出演するのではと予想されていました。しかし、スケジュールが空いているはずの近藤が、今年のカウコンに出演しないというのはジャニーズ事務所の英断だと考えざるを得ません。このようなベテランを排除する様な改革が、ジャニーズの中で起こっていることに驚きを感じます」(芸能記者)

■”マッチ不出演”を決断したジャニーズの思惑

 一部では“老害”扱いまでされていた近藤だけに、ファンの間では一昨年の反応が事務所に届いたのだと大喜びしている。ジャニーズ事務所からしてみても、ファンの声は無視できなかったのだろう。今後のジャニーズイベントにも、いよいよ本格的な世代交代の波が押し寄せてきそうである

 今年のジャニーズは、SMAP解散の波紋が大きな打撃となった。来年以降のことを考えれば、否が応でも改革を迫られる状況ではある。

「今年は『紅白』の司会を嵐の相葉雅紀(33)が務めることから、SMAPと嵐という二大看板をカウコンから欠くことになりました。来年以降も、嵐メンバーが紅白司会を務めるようなことになれば、目玉不足にさらに拍車が掛かるだけに、来年以降はカウコンという形をとりやめて、若手中心に切り替えた別のイベントを立ち上げ直す可能性もあるようです」(前出・芸能記者)

 つまり、今年のカウコンのマッチ外しは、来年以降さらに若手中心に切り替えていくための、いわば布石ということになる。マッチ不出場に大喜びのジャニーズファンだが、それはカウコン消滅の可能性を示唆しているのかもしれない。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)
※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する
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