冬のドライマウスにご用心!“お口の乾燥対策”を歯科医師が解説
冷え込んでくると同時に、気をつけるべきなのが空気の乾燥ですね。お肌のケアも大切ですが、冬の
ドライマウスにも注意が必要って知っていましたか?
今回は冬のドライマウスの原因、考えられるリスク、治療内容や対策方法を歯科医師の彦坂先生に解説していただきました。
冬にドライマウスになってしまう原因

冬に限らずですが、口呼吸の主な原因は以下のものです。
・口呼吸
・筋の硬直
・シェーグレン症候群
・腎不全
・ストレス
・筋力低下
・薬の副作用
・ガンなどの放射線治療
・加齢による唾液腺の萎縮
・糖尿病
特に冬は乾燥とともに寒さで筋肉が硬直しやすく、血行も悪くなるためドライマウスになりやすいと言えるでしょう。
ドライシンドロームとドライマウスの関係

全身の乾燥症状を1つの症候群としてとらえ「 ドライシンドローム」と呼びます。主に以下のような症状を指します。
・口が渇く:ドライマウス
・目が乾く:ドライアイ
・肌が乾く:ドライスキン
・膣が乾く:ドライバジャイナなど
原因は、エアコンによる冷暖房、ストレス社会、コンピュータ社会、TV視聴、口呼吸、よく噛まない食生活、欧米型食生活などの生活環境の問題とともに、ホルモンバランスの変化も影響します。
空気が乾燥するこれからの季節は、喉や鼻の粘膜が乾燥し、風邪を引き易くなったり、皮膚がかさついて痒みを起こしたり、慢性の呼吸器感染症を起こしやすくなります。
他、口腔が乾燥することで口腔内の菌が多くなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなったり肺炎のリスクも増えます。
ドライシンドロームとドライマウスの関係
ドライマウス、ドライアイの原因の1つにシェーグレン症候群というものがあります。シェーグレン症候群は自己免疫疾患の一種であり、目においては涙腺を冒し涙の分泌を障害し、口においては唾液腺を冒し唾液の分泌を障害します。
すべてのドライシンドロームがシェーグレン症候群からくるものではもちろんありませんが、大学病院などで検査することが可能です。
ドライマウスによって引き起こされる健康リスク

虫歯
口腔が乾燥することにより、口腔内の菌が増殖し虫歯のリスクが増えます。ドライマウスの場合、特に定期的な検診、念入りな歯磨きが必要です。
歯周病
口腔の乾燥により、歯周病菌が増えます。唾液には菌を流し洗浄する作用、抗菌作用などもあるため、唾液の分泌減少により歯周病も悪化しやすいです。
口臭
口腔の乾燥は、口腔内の菌の増加を招き口臭を悪化させます。
肺炎
唾液の減少により、口腔内の菌が肺に入り、肺炎のリスクが高まります。とくに高齢の場合、寒い時期は要注意です。
感染のリスク
唾液は、菌を洗い流し口腔を清潔に保つ役割を果たします。唾液減少により、様々な菌が直接体に入ってきてしまい、免疫が落ちやすい冬に様々な感染のリスクをもたらしてしまいます。 冬のドライマウスセルフチェック項目

□ 30秒間にツバを3回飲み込めない
□ 気づくと口で呼吸している
□ 長く話すと口が乾く
□ 口の中がネバネバする 歯科で行われるドライマウスの治療

ドライマウスの原因は本当に様々な為、まず問診で生活環境から、飲んでいる薬、ストレスなど、とにかく念入りな問診を行い原因を探します。 シェーグレン症候群の検査を行う場合もあります。
他、対症療法になりますが、頬あたりの唾液腺マッサージ、鼻呼吸の指導、マウスジェルの使用、なども行います。
ドライマウスの方はとにかく歯周病や虫歯に罹患しやすいため、定期検診を念入りに行い、ブラッシング指導もします。 冬のドライマウス対策

◎鼻呼吸しているか意識する
◎口を大きく開けて「 ポリバケツ」と言い筋肉を伸ばしたり、頬の唾液腺あたりをマッサージする
◎乾燥防止のマウスジェルの使用
◎よく噛む、ガムを噛む