ショッカー軍団:杉作J太郎「美しさ勉強講座」連載38 (1/2ページ)
軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!
杉作J太郎先生の「男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座」
スマートフォンのことを「スマホ」と呼ぶその略し方からして気に喰わないが、ますます増えてきているのが道を歩きながら「スマホ」してる人たちである。
その一方で鼻くそをほじくりながら歩いている人はこの一年間、一度も見なかった。今年ももう終わりだが、おそらく鼻くそほじくりながら歩いている人を見ることなく2016年は終わるだろう。
その点、「スマホ」はどうかというと、今、この原稿を書いているのが朝の9時だがこの原稿を書き終えると同時に俺は新宿の街に飛び出し、そのあと目黒方面に移動するので、ま、お昼までに間違いなく数名目撃するだろう。
実はさきほどコンビニに行ってきたが、もう何人もいた。あれは絶対に危ない。ぶつかりそうになったことがみんなもあるのではないか。あれはなにをしているのだろうか。ま、なにをしていてもかまいはしないが、前を見ずに歩くのはやはり危険だ。自転車に乗りながら「スマホ」してる奴もたまにいる。自動車もいる。電車やバスの運転をしている人もいたそうじゃないか。もし、「スマホ」を知らないいまから何十年か前の人がこの光景を目撃したら人類は悪の組織に征服されていると思うんじゃないのかな。目のまわりが青くなって無表情になる、中江真司さんのナレーションで語られる「彼らはショッカーの強力な催眠音波を受け、操られているのだ」という、あれである。仮面ライダーがショッカーの改造人間を倒すと、キューンという平和な効果音とともに目の周りの青いのが取れて、表情が戻り。具体的に言えば目が見開かれて、口角が若干あがる。そしてきょろきょろとあたりを見回して、
「どうしたんだ」
「なにをしていたんだ」
と口にする。さっきまで無表情な顔つきで藤岡弘を殺そうと襲い掛かっていたくせに。が、藤岡弘はそんな小さなことにはこだわらない。だって彼らはただ単に操られていただけだから。にこにこ笑いながらよかったよかったと深く頷くのであった。