最終面接のコツとよくある質問は?元採用コンサルタントに聞いた最終面接対策のポイント

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一次面接・二次面接を通過して、いよいよ訪れた最終面接。「後は意思確認だけで内定!」と思っているあなた、実は最終面接の合格率が思ったよりも低いことを知っていますか?あと1つで内定と思うと、つい気が緩んでしまいがちな最終面接。しかし合格率を上げるために、できることがたくさんあります。今回はそんな最終面接を受ける前に知っておきたい質問と、最終面接を突破し、内定をゲットするためのコツをご紹介します。



■最終面接の合格率

「最終面接は意思確認だけ」なんて噂が立つほど、合格率が高いと思われていることが多いようです。しかし実は、意外と落とされる確率が高いことをご存じでしょうか?面接の通過率は一次面接が20%、二次面接が35%、最終面接の通過率は30~50%と言われています。つまり最終面接でも、50%から70%の人が不合格を言い渡されるのです。

最終面接はそれまでと違い、部長や役員、社長などが面接官としてと登場する場合もあります。緊張度が高くなり、質問も抽象度の高いものになってくるので、事前に準備しておくかどうかで明暗が分かれやすい面接です。では部長や役員、社長などは、応募者のどのようなところを見ているのでしょうか。

■最終面接で見られるポイントとは

最終面接の面接官は部長以上の方がほとんど。そのため、大学生とはかなり離れた感覚を持っている方々ばかりです。人事の担当者など若手の人が担当していたそれまでの面接とは、聞かれる内容や深さも変わってきます。そんな最終面接の質問で見られているポイントとして、ここで3つ具体的に挙げておきましょう。

1)入社意欲・熱意

入社意欲と熱意については、業界の中でどういう理由から自社を選んでいるか、内定を出したら入社してくれるのか、あるいは志望動機など、さまざまなことをヒアリングした結果から判断されます。会社説明会や面接などの選考を通じて、「会社のことをどのように理解しているのか」「自分が活躍できるイメージがあるか」など、入社意欲や今後の熱意について質問されることも少なくありません。

2)価値観

価値観については、「これまで、どのような価値観に基づいて人生を送ってきたのか」ということ。それが、自社と合うかどうかという観点で見られています。次の項目で取り上げる『よくある質問』でも出てくる、大学や中学・高校などの選び方、物事を判断する基準等を見ることが多いようです。

3)長期的なキャリアを描けているか

長期的なキャリアを描けているかどうかについては、「入社後5年・10年先をイメージして入社することができるかどうか」「自分の夢と会社での働きが合致するかどうか」など、さまざまな質問で見られています。

■最終面接でよくある質問


最終面接では、やはり企業を問わずよく聞かれる質問があります。それに対してどう答えるかを想定しておくことで、緊張をある程度ほぐすことができるはずです。役職者相手ではいつも以上に緊張が取れない可能性もあるので、しっかり準備を行ってリラックスした状態で挑めるようにしておきましょう。先ほどご紹介した3つの見られているポイントに沿って、それぞれ具体的な質問例を取り上げていきます。

<入社意欲を聞くための質問>

「当社は第一志望ですか?」

単純な質問ですが、即答できるかどうか、その理由が端的に述べられるかどうかが大切です。このときに表情が変わったり一瞬迷ったりしてしまうと、第一志望ではないことが伝わってしまうので気をつけましょう。「第一志望と言った割に企業研究が進んでいない」などが判明してしまった場合は逆効果となりますので、事前に準備をしておいてください。

「志望動機を教えてください。」

一次面接・二次面接でも同じように聞かれることの多い志望動機。答えにブレがないかどうか、以前と全く変わらない志望動機になっていないかなどを確認されます。選考が進んで行くにつれて、企業への理解度が進んでいることでしょう。そのため、一次面接から使い回した志望動機では、入社意欲が低いと見なされてしまいます。今までは気がつかなかったポイントを入れ込みながらアピールしましょう。

「A社ではなくなぜ当社なのでしょうか。」

ほぼ同規模や同じ方向性のビジネスに取り組んでいる同業他社と比較して、どの点が優れていると感じているのか。また、違いが分かっているのかなどを聞くことによって、業界に対する知識やその業界で働いていきたいという本気度を見ることができます。同じような業界のことを知らなければ、第一志望と伝えても説得力がないですよね。

「当社について知っていることをお話しください。」

こちらも、選考を進めていくうちに知ることができた情報や、業務内容の中で興味を持った点など、自分の関心が選考を進んでいくにつれて上がってきていることをアピールできる質問です。

<価値観を聞くための質問>

「中学、高校を選んだ理由はなんですか?」

中学や高校を選ぶときに、今志望している業界・職種に関係のあるものを選んでいる場合は、小さい頃から一貫してやりたいことが変わっていないと言えます。そのため意欲も高く、安心して任せられるということが分かるでしょう。また、価値観が変わっていないことも確認できるので、意思の強い人かどうかを見ることもできます。

「大学を選んだ理由はなんですか?」

中学高校の経験を経て、大学を選ぶときにどのような基準で選んでいるか。また選んだ結果、自分の興味のある方向に行けているのかどうか、自己分析ができているかどうかを見ることができます。

「部活、サークルを選んだ理由はなんですか?選んでみてどうでしたか?」

大学と同様に、自分の興味のある分野やコミュニケーションの取り方など、苦手な物を避けるような考えを持っていないかといった点を見ることができます。また選んでみた結果、自分の選択が正しかったかどうか、判断できているかも見ることができる質問です。

「学生時代からあなたが大事にしてきたことはなんですか?」

物事を決断する姿勢や大切にしている考え方、周りとの関わり方などが分かると、仕事場での接し方や同意できる考え方などを推し量ることができます。

<キャリアを描けているかを聞くための質問>


入社日がゴールではなく、入社してからがスタート。5年後、10年後に自分が活躍できる道をイメージできているかどうかが、新卒を採用するときに気にかかるポイントです。

新卒で採用された人は、幹部候補として育成される、あるいは今後の会社を担っていく人材となる可能性が非常に高い存在。役職者がその意識を入社前から持っている人を採用したいと考えるのは当たり前ですね。

「将来当社をどうしていきたいですか?」

会社の将来を見据えたときに、足りない部分が何かを考えているか。また、自分が会社を背負っていくのだということを自分事として捉えられているか、考え方の能動性を判断することができます。会社を支えていく可能性が高い新卒の人が受動的では、会社がよい方向に変わるはずがありません。自ら考えて行動に移せる人かどうかを見ておくことも重要なため、こうした質問が投げかけられます。

「将来の夢はなんですか?」

自分の将来を見据えたうえで会社を選べているかどうか。また、独立や転職などを考えて入社していないかどうかを見ることができます。今選んでいる仕事と夢との関係性、そして、その夢を叶えるためのスキルアップまでイメージできているかどうかが大切です。

「10年後どうなっていると思いますか?」

入社後すぐのことは予想できても、10年後に自分がどうなっているかは、きちんとキャリア設計をしていない限り即答できません。やはり、入社前から目標の設定を怠らず歩んでいる人を採用しいものです。

■合格率を上げるためにやっておきたい準備

<業界・企業研究>

経営者ブログやSNS、企業のFacebookページ、ホームページ、採用ホームページ、説明会でのメモ、インターネットに載っているその会社情報など。また、業界自体の動きまで全てチェックしておきましょう。特にSNSやブログ等は、選考が進んでいる期間中も更新されています。面接者になりうる経営者の考え方や、大切にしていることなどが汲み取れるはずです。

企業研究・業界研究にも繋がる情報をインターネットで検索したり、業界に関する法改正やトップ企業の動き等を知ったりすることで、業界全体の動きや今後の展開の勉強にもなります。また、逆質問する際のネタ探しにもなりますので、しっかり読み込んでおきましょう。

<志望動機の練り直し>

選考を進めていくにつれて、その企業への理解度が深まっていっているはずです。一次面接・二次面接で質問し答えてもらった内容と、業界企業研究を踏まえてより深みの出た志望動機を伝えることで、志望度合いの高さや勉強熱心な姿勢を伝えることができます。これまでの面接の内容は、担当者間で共有されているもの。その変化が見られると、高評価が得られることは間違いありません。

<よくある質問に対する複数の答え>

先ほどご紹介したよくある質問に対して、バリエーションある答えを用意しておきましょう。さまざまな質問の仕方で、同じような内容を聞いてくる可能性は少なくありません。また、「それはなぜですか?」という質問を繰り返されることもあるので、2〜3回「なぜ?」と聞かれても答えられるように準備しておきましょう。

<逆質問の準備>

確実に行っておきたいのが逆質問に対する準備です。それまでの面接でも聞かれている可能性がありますが、最終面接では役職者が面接官。これまでとは違う、少し高度な質問を投げかけることが必要になります。

例えば福利厚生についてなど、読めばわかるような内容や配属に関する質問などは、今タイミングでは避けましょう。大抵の企業では最終面接の時点で採否を決定していることは少なく、しばらく経ってから通達が届きます。つまり、今聞いたところで何の意味もない質問になってしまうので、役職者の貴重な時間を無駄な質問に使うことは控えてください。

■最終面接での逆質問


意欲の高さを伝えたり、入社後の働きぶりに期待を持ってもらえたり。そうした、最終面接でおすすめの逆質問を取り上げておきます。

「入社前にやっておいた方がいいことや、読んだ方がいい本はありますか?」

内定が出てから、何もしない学生は非常に多く見られます。しかし、これでは入社後に苦労する可能性が高いため、入社前にやった方が良いことなどを質問すると喜んで教えてくれるはずです。役職を得た人のお墨付きなので、自分が出世すると考えたときにも役立つことでしょう。また、役職者には入社しても会う機会が少ないかもしれません。この機会に聞いておくと、その質問自体がとても貴重な経験になりますよ。

「面接官の方がこの会社で働いていて良かったと感じたエピソードを教えてください。」

内定を頂いたとき、自分がこの会社に合っているかどうかを判断する1つの基準となります。同じような価値観を持った会社であれば、自分がうれしいと思うことが会社の成長に繋がるかどうかが分かるでしょう。よい循環が生まれやすい会社で働くことは、社会人としてとても幸せなことです。

「入社してから活躍する人の特徴を教えてください。」

この特徴を踏まえて入社前から自分がその習慣を身につけるようにしておけば、入社後の成長率に大きく違いが出るはずです。内定がゴールでは無いことを意識できているだけで、成長度合いは大きく変わってきます。役職者はそれを十分に理解していますので、喜んで教えてくれるはずです。

「(面接官の役職者の方たちが)若いときにやっておけばよかった、やっておいてよかったと思った勉強があれば教えてください。」

役職者であっても、もっとしておきたかった勉強ややっておきたかった経験などがあるはず。直接仕事に役立つものでなくても、人生経験を積んでおくために質問してみるとよい勉強になりそうですね。

「◯◯など以外に入社してから役立つ資格やスキルなどはありますか?」

自分が知っている役立つスキルや資格以外に、何かあれば教えてもらうというスタンスでヒアリングしましょう。自分で何も調べず質問してしまうと、不勉強な学生と思われるだけになってしまいます。自分が知っているものを挟みながら質問をするように心がけてください。

■ベンチャーと大手の最終面接対策の違い

ベンチャー企業と大手企業の場合、最終面接の対策が少し変わってきます。その違いについては、あらかじめ理解しておきましょう。

<大手企業の場合>

大手企業の場合、その多くは社長ではなく部長か役員が面接に同席します。これまでの面接で気になるポイントや、評価するポイントなどは共有されているはず。そのため、その内容をさらに深掘りするような質問が大半となるでしょう。

これまでの面接で上手く対応できなかった質問などをメモしておき、深堀って質問された場合でも対応できるように準備しておきましょう。また、それまでの選考内容と大きなズレが生じると、「言っていることがブレている」と判断されてしまうので注意してください。

<ベンチャー企業の場合>

ベンチャー企業の場合、「社長と1対1」「社長と役員とあなたという複数対1」という構図になるケースが多いでしょう。その場合、基本的に社長が話すことが多く、自分の価値観や意思をはっきり伝えてくることが少なくありません。質問された内容には、あなたも自分の価値観や意思をはっきり伝えるように心がけましょう。

ベンチャー企業の場合は、社長と合わないことで継続勤務が難しくなる可能性もあります。もし不採用になってしまっても、「自分に合わなかった」と考えましょう。より考え方が近い会社を受けに行くことが、結果的によい就職に繋がるはずです。

■まとめ

意外と合格率の低い最終面接。その対策についてご紹介しました。最近はインターネットで調べると、たくさんの情報を得ることができます。しかし大切なのは、その情報をキャッチできているかどうか、また、どう生かすかを自分の頭で考えて設計することです。ここで取り上げた対策をしっかり講じて、後悔しない最終面接を迎えてくださいね。

執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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